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	<title>Hiroshima &#8211; eucalyption</title>
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		<title>コルトレーンを目指して（vol.2）</title>
		<link>https://eucalyption.me/blog/796/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[Eucaly（ユカリ）]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 18 Jul 2021 05:49:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[Hiroshima]]></category>
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					<description><![CDATA[「登ってきたの？いい山でしょう。私もよく一人で散歩に出かけるんだよ。」店主が私の山の衣装を見て尋ねてきた。店主はこの土地と山に惚れ込み、家族を近くの町に残して”不便な”この土地に単身移住してきたのだと話してくれた。 「ロ [&#8230;]]]></description>
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<p class="wp-block-paragraph">「登ってきたの？いい山でしょう。私もよく一人で散歩に出かけるんだよ。」店主が私の山の衣装を見て尋ねてきた。店主はこの土地と山に惚れ込み、家族を近くの町に残して<strong>”不便な”</strong>この土地に単身移住してきたのだと話してくれた。</p>



<figure class="wp-block-image aligncenter size-large"><img fetchpriority="high" decoding="async" width="768" height="1024" src="https://eucalyption.me/wp-content/uploads/2021/07/01959311-4DF7-4568-BA7B-EC8BB98A9EEB_1_105_c.jpeg" alt="" class="wp-image-797" srcset="https://eucalyption.me/wp-content/uploads/2021/07/01959311-4DF7-4568-BA7B-EC8BB98A9EEB_1_105_c.jpeg 768w, https://eucalyption.me/wp-content/uploads/2021/07/01959311-4DF7-4568-BA7B-EC8BB98A9EEB_1_105_c-600x800.jpeg 600w, https://eucalyption.me/wp-content/uploads/2021/07/01959311-4DF7-4568-BA7B-EC8BB98A9EEB_1_105_c-225x300.jpeg 225w" sizes="(max-width: 768px) 100vw, 768px" /><figcaption>店主お気に入りのレコードが並ぶ店内</figcaption></figure>



<p class="wp-block-paragraph">「ロッククライミングで有名だから、いろんなレベルのクライマーたちが数多く訪れるんだよ。で、実際に危険な滑落事故も起きてきた。でもね、、」</p>



<blockquote class="wp-block-quote is-layout-flow wp-block-quote-is-layout-flow"><p>僕自身が目撃したり、著名なクライマーたちに聞いたりして思うのは、<strong>やはり山に入るというのは、それなりの経験と覚悟を持って行かなきゃいけない</strong>と思うんだよ。無理はしない。驚いたんだがね、そびえたつ岩を目前に、その場でまだクライミングのマニュアル本を読んでるヤツもいるんだよ。挑戦は確かに尊いことだけれど、生死の危険が伴うその瞬間にまだマニュアル本を携えているなんてね。</p></blockquote>



<p class="wp-block-paragraph">店主の苦々しい口調からは、人への怒りではなく自然への敬意が感じられた。本当にこの土地が好きなんだろうなというのが、その瞳から伝わってくる。</p>



<blockquote class="wp-block-quote is-layout-flow wp-block-quote-is-layout-flow"><p><strong>興味を持ったものは、昔からとりあえず一通り経験するようにしてきた</strong>。楽しそうなことはやってみたいタチなんだよね。もちろん、やってみてやめたものもある。趣味が多くてね、君は好きなことやれていいねと言われてきたが、会社員時代は今のように時間に自由でなかったし、多分この場合、時間なんて問題じゃないんだよな。<strong>やりたいと思ってその先やるか、やらないか。自分次第</strong>なんだよね。だから、昨今、子どもたちに対しても、これは危ないからやめましょうとか、大人たちが<strong>一方的に制限を加えてしまっている環境</strong>が多いことには危機感があるよ。<strong>経験は尊い</strong>ことだからね。この紅茶も好きが高じてね、いろいろ勉強してこうしてお店を出したんだ。</p></blockquote>



<p class="wp-block-paragraph">そう言うと「いけない、何を飲む？いろいろあるよ」と店主はメニューに目をやった。スタンダードな茶葉から聞いたことのない茶葉までこだわりのラインナップ。いつも感謝するのだが、漫画「紅茶王子」をなめてはいけない。私の紅茶の知識は全てここからきている。そして大概マニアックな名前とその系譜まで覚えてしまっているのだが、紅茶王子に登場しない王子（王女？）を見つけてしまった。<strong>ラプサンスーチョン</strong>。キーマンの一種で、その独特な香りに好き嫌いが分かれるものの一度ファンになるとやみつきになると言う。（気になったら調べてみてね）</p>



<p class="wp-block-paragraph">店主は手招きし、茶葉のディスプレイを一つづつ見せて香りを嗅がせてくれた。茶葉の説明を加えながら、どれも可愛い我が子を見るような眼差しで見つめていた。ラプサンスーチョンも（名前に）惹かれたものの、こういうのは大概スタンダードがベターなのだと言うことを<strong>最近ようやく分かるようになってきた</strong>ので（笑）、ストレートのダージリン（セカンド）をポットでお願いした。</p>



<p class="wp-block-paragraph">何かお菓子はないかと尋ねると、「今チーズケーキ焼きたてだよ。」と店主。乳製品を控えているためどうしようか悩んでいると「無理しなくていいからね。」と優しい口調で返ってきたが、このジャジーな空間と紅茶にはチーズケーキが合いそうだ。お腹も空いていたのでそれもくださいとお願いした。</p>



<p class="wp-block-paragraph">店主がフロアを離れると、この店を教えてくれた男性が窓をコンコンと叩く姿が見えた。「開いてたね！」と言いながらグッドのポーズをして笑顔を浮かべていた。私もグッドサインで返答した。</p>



<p class="wp-block-paragraph">その後も、こだわりのダージリンとケーキをいただきながら、海外や紅茶、趣味の話、いろいろな話をした。気づかないうちに、あっという間に終バスの時間になり、名残惜しかったがまた重たいリュックを背負いあげた。</p>



<p class="wp-block-paragraph">「<strong>また来なさいね</strong>。」カウンター越しに店主が微笑んだ。</p>



<p class="wp-block-paragraph">到着クリックを忘れていたYAMAPの山行マップを見てみると、一番長い滞在時間は、ここコルトレーンだった。</p>
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		<title>コルトレーンを目指して（vol.1）</title>
		<link>https://eucalyption.me/blog/782/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[Eucaly（ユカリ）]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 17 Jul 2021 17:49:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[Hiroshima]]></category>
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					<description><![CDATA[三倉岳を無事下山し、麓の町まで辿り着いた。終バスの時間まで休憩する時間はあるものの、パッとみたところカフェや喫茶店と言ったものは見当たらない。都会から離れたこの土地柄、その手の店はなさそうだということは容易に想像がついた [&#8230;]]]></description>
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<p class="wp-block-paragraph">三倉岳を無事下山し、麓の町まで辿り着いた。終バスの時間まで休憩する時間はあるものの、パッとみたところカフェや喫茶店と言ったものは見当たらない。都会から離れたこの土地柄、その手の店はなさそうだということは容易に想像がついたし、もしあったとしても、土地勘のない人間が探し当てるのはいささか無理がありそうだった。</p>



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<figure class="wp-block-image aligncenter size-large"><img decoding="async" width="768" height="1024" src="https://eucalyption.me/wp-content/uploads/2021/07/159F0390-0B4E-4317-9877-FE80FFC5C971_1_105_c.jpeg" alt="" class="wp-image-783" srcset="https://eucalyption.me/wp-content/uploads/2021/07/159F0390-0B4E-4317-9877-FE80FFC5C971_1_105_c.jpeg 768w, https://eucalyption.me/wp-content/uploads/2021/07/159F0390-0B4E-4317-9877-FE80FFC5C971_1_105_c-600x800.jpeg 600w, https://eucalyption.me/wp-content/uploads/2021/07/159F0390-0B4E-4317-9877-FE80FFC5C971_1_105_c-225x300.jpeg 225w" sizes="(max-width: 768px) 100vw, 768px" /><figcaption>栗谷町だから？栗が１つぽつんと置いてあった</figcaption></figure>



<p class="wp-block-paragraph">小腹もすいたし（いただいた外郎持ってくるんだった）人の姿も見かけぬままどうしたもんかと歩いていると、大きな町から移動販売に来ている車のそばで一人の年配男性の姿が目についた。迷わず男性に駆け寄り、喫茶店はないかと尋ねてみた。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>「あるよ」</strong>（おお！即答）</p>



<p class="wp-block-paragraph">「けどね、緊急事態宣言とかあったじゃない。営業しとるかわからんよ。もう少し歩いた先に手作りの看板があるからその方角に進んだらいい。少し入りくんだ細い道を進むと神社が見えるからそこを右〜からの〜からの〜（よく覚えた私！笑）ちょっとわかりにくいところにあるんよ。でも一度訪ねてみたらええ。」</p>



<p class="wp-block-paragraph">道順を復唱し男性にお礼を言って、唯一あるらしい喫茶店を目指した。<strong>（開いてないかもしれないし見つからなくてもよしとしよう）</strong></p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="768" src="https://eucalyption.me/wp-content/uploads/2021/07/AE8CA8BB-D7E7-480F-9984-FC74A4BC1EB6_1_201_a-1024x768.jpeg" alt="" class="wp-image-682" srcset="https://eucalyption.me/wp-content/uploads/2021/07/AE8CA8BB-D7E7-480F-9984-FC74A4BC1EB6_1_201_a-1024x768.jpeg 1024w, https://eucalyption.me/wp-content/uploads/2021/07/AE8CA8BB-D7E7-480F-9984-FC74A4BC1EB6_1_201_a-800x600.jpeg 800w, https://eucalyption.me/wp-content/uploads/2021/07/AE8CA8BB-D7E7-480F-9984-FC74A4BC1EB6_1_201_a-1600x1200.jpeg 1600w, https://eucalyption.me/wp-content/uploads/2021/07/AE8CA8BB-D7E7-480F-9984-FC74A4BC1EB6_1_201_a-407x305.jpeg 407w, https://eucalyption.me/wp-content/uploads/2021/07/AE8CA8BB-D7E7-480F-9984-FC74A4BC1EB6_1_201_a-768x576.jpeg 768w, https://eucalyption.me/wp-content/uploads/2021/07/AE8CA8BB-D7E7-480F-9984-FC74A4BC1EB6_1_201_a-1536x1152.jpeg 1536w, https://eucalyption.me/wp-content/uploads/2021/07/AE8CA8BB-D7E7-480F-9984-FC74A4BC1EB6_1_201_a-scaled.jpeg 1920w, https://eucalyption.me/wp-content/uploads/2021/07/AE8CA8BB-D7E7-480F-9984-FC74A4BC1EB6_1_201_a-300x225.jpeg 300w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption>田園地帯から見える三本槍</figcaption></figure>



<p class="wp-block-paragraph">細い路地を進み、男性から教えてもらった神社（小さい神社）を見つけた。田園地帯から望む三本槍が見事である。そしてしばらく歩くと、こじんまりしたお家が現れた。手作りの看板で「<strong>紅茶と音楽コルトレーン</strong>」とある。男性に教えてもらった看板と同じ看板だった。</p>



<figure class="wp-block-image aligncenter size-large"><img decoding="async" width="768" height="1024" src="https://eucalyption.me/wp-content/uploads/2021/07/9293FCE6-292A-491B-9350-7AEE246F109C_1_105_c.jpeg" alt="" class="wp-image-785" srcset="https://eucalyption.me/wp-content/uploads/2021/07/9293FCE6-292A-491B-9350-7AEE246F109C_1_105_c.jpeg 768w, https://eucalyption.me/wp-content/uploads/2021/07/9293FCE6-292A-491B-9350-7AEE246F109C_1_105_c-600x800.jpeg 600w, https://eucalyption.me/wp-content/uploads/2021/07/9293FCE6-292A-491B-9350-7AEE246F109C_1_105_c-225x300.jpeg 225w" sizes="(max-width: 768px) 100vw, 768px" /><figcaption>紅茶と音楽コルトレーン</figcaption></figure>



<p class="wp-block-paragraph">外からは人の気配を全く感じなかった。営業してるのかな？と訝しげに玄関のドアを開けると、ガランガランと熊鈴が心地のよい音色を出してゆれた。このドアも表道路には面していなくて、それが妙に奥ゆかしい雰囲気を醸してした。ジャズが流れる店内には、どこか60年代アメリカンを思わせるようなインテリアとご主人の趣味でありそうなジャズの名盤が綺麗にディスプレイされていた。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>「すみませーん。営業してますかー？」</strong></p>



<p class="wp-block-paragraph">返答はなく、ただジャズが静かに心地よく流れていた。ドアも開いていたことだし、このまま店の人が現れなくてもそれはそれで小説っぽいな。<strong>しばらく待つか</strong>。</p>



<p class="wp-block-paragraph">いつもであれば、髪の毛に蜘蛛の巣を蓄えたいかにも汚らしい出立ちで静かな喫茶店に入るのはいささか躊躇するのだが、この土地の雰囲気だろうか、山口での体験のおかげなのか、三倉岳を制覇したという自信なのかよくわからないが、ここに堂々と居座ることを決めたのである。</p>



<p class="wp-block-paragraph">確か、以前、汚らしいバックパッカーの出立ちで降り立ったオーストリアのウィーンでは、伝統的な気品あふれる大きなカフェの門前で気後れして入れなかったことがあった。ドアマンがいてシャンデリアが煌めくような場所に、登山靴とクタったユニクロを来た異邦人は自分から見ても少し場違いに感じた。<strong>今ならこの蜘蛛たちを引き連れてホテルザッハーでも行けてしまうような気さえしている。</strong></p>



<p class="wp-block-paragraph">「こんにちはー、いらっしゃい。すみません、奥にいたもんで。」</p>



<p class="wp-block-paragraph">しばらくすると、奥から笑顔の素敵なご主人が現れた。</p>
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