「明日は雲海が出そうやけ、行きたければドライブ連れてっちゃる!」と地元出身の職場の方がドライブに連れていってくれました。職場の方々がいろいろと気遣ってくださり、本当に感謝の毎日です。

思わず息を呑む雲海

くねくねと続く山道でどれほど車を走らせたのでしょうか。なかなか目的地には辿りつきません。途中、道路脇で小鹿にもたくさん出会いました。霧でどんどん視界が悪くなる山道を抜けふと外を見ると、雲海が溜まっている様子がかすかに見えました。さらに車を走らせます。対向車もありません。

我は、この世界を統べる神である

車から出て思わず出てきたのはそんな言葉でした。天孫降臨の伝説が根付くこの土地。天津神の住む場所から、見下ろしたわたしたちの生活圏のように思えたのです。目の前全面に広がるその光景は、まるで別世界にきたようです。

「それ、なによ(笑)でも、すごかろ?」そう言う職場の方は、どこか誇らしげに見えました。

高千穂の人、これ日常なの?驚きと発見の連続です。

高千穂で雲海といえば、まず国見ヶ丘の雲海を写真でよく見かけますが、私はこの場所で見る雲海が一番でしょと思ってしまいました。

いつまでも、統べる神ごっこをしていました。