ぶらぶらと散策していると、見覚えのある長いしめ縄高千穂の文字。

自家焙煎珈琲 高千穂

いろんな飲食店がたくさんある通りで、雰囲気のいい喫茶店やカフェをたくさん見かけましたが、こちらもコーヒー屋さんのようです。

扉を開けると、ご夫婦が出迎えてくれました。

コーヒー豆を注文し、高千穂ご出身なんですか?と話しかけました。すると、マスターは「高千穂の隣町の日之影という町の出身なんです」とおっしゃいました。

日之影は、高千穂に来て間もない頃に高千穂の隣にある谷底の村と聞いた場所です。初めて日之影を訪れた際は、まさに文字どおりの風景に驚きました。日之影のちびっ子に太陽を描いてと言うと、広い空にある太陽ではなく谷底から見上げた太陽を描くらしいという話も聞きましたがどうなのでしょうか。また、日之影温泉の泉質はとろりとして心地よく、旧道の細く険しい道を通り抜けて向かうルートも冒険心をそそり、私も日之影がお気に入りです。ロッククライミングで有名なお山やカヌーでの渓流下りなど、大自然のアクティビティーができるのも魅力的です。

高千穂に住んでいたのだと話すと少し驚いた表情で、パンデミックで長い期間あちらには帰れていないと残念そうに話してくれました。

店名から、やはり高千穂界隈出身の方が集ってくるようで、ときには宮崎出身者だけでお店が満席になることもあり、方言が飛び交う店内はとても心地よいのだと嬉しそうでした。

今改めて振り返ってみると、日之影出身でよかったと思っています。私の誇りです。

高千穂の地元ネタで盛り上がり、楽しくついつい長居してしまいました。行かれる方はご夫婦に話を聞いてみるとおもしろいと思います。

買ってきたコーヒーを飲むのが楽しみです。(話に夢中でお店の写真を1枚も撮っていませんでした笑)