黒谷地湿原

湿地保全

ここは湿地なのだ。

濾過された綺麗な水が豊富に湧き出し、登山道もところどころ川の浅瀬のようになっている。川にごろつく小石を飛び越えながら進んでいった。

散策路が終わると、眺望なしのガレ場が続いた。途中、歩きにくいガレ場に高く草木が積まれて通れなくなっていた。

今一番ダメなときだよ〜ごめんね〜

草木トラップクリア

登山道を覆い尽くす膨大な量の草刈りをしてくれている作業員のおっちゃんたちが、申し訳なさそうに言ってきた。とんでもない。草刈り、メンテナンスをしてくれている方々がいて、私たちは山歩きが楽しめる。丁重に礼を言い、そしてまた積まれた草木を注意深く避け、ゆっくりとガレ場に足を下ろした。

黒谷地湿原

私は八幡平山頂方面からやってきたが、アスピーテラインからこの湿地に直接行けるコースもある。湿地に浮かぶ湖の水面は穏やかで、空の景色が地下にも広がっているようだった。

カルデラ、湿地好きにはたまらん

レイジーな昼前スタートで遅めランチになったが、ゆったりとベンチに座ってランチをしているハイカーの方を見かけ、私もランチをすることにした。源太森は景色がよかったが、ベンチのあるこちらのほうがゆっくりできる。

出発前にゆるーく作ってきた舞茸と夏野菜のベーグルサンド、旨いレベル上がってきた

過酷登山のような位置、時刻確認は最小限に。ベンチの上に寝っ転がり時間を過ごすのも魅力的だったが、茶臼岳を目指して歩き始めた。

湿原に敷かれた散策路
湿地の水が川のようになっている

八幡平では、アブ、トンボ以外にもよく見かける蝶がいた。ビビッドなオレンジ色で一際目をひき、羽を開けばクジャクのような大きな目玉模様。この模様は、鳥類などの天敵から身を守る効果があるらしい。

クジャクチョウ

派手な蝶だが、羽を閉じると黒色で地味め、周囲と見分けがつかなくなる擬態をしている。

閉じると黒っぽい

茶臼岳はもうすぐ。