町散策

江戸時代、盛岡城下の奥州街道に沿って発展した町人町のひとつが、この紺屋町です。真っ白だった岩手のグーグルマップは、今ではピンだらけになっていて、先日それを見た同僚のおじさまが”ヒャーすごいもんだ”と驚いていました。そのなかでも一際ピンが密集している地帯が、ここ紺屋町です。レトロな建物が立ち並び、盛岡城跡公園のすぐ近くにあります。

紺屋町という地名は日本各地に点在していますが、ここ盛岡では、中津川を利用した紺屋(染物屋)が集まっていたことに由来しています。染められた布地は、盛岡藩の特産物だったようです。

今では、このあたりには雰囲気のよい喫茶店や雑貨屋さんが点在しており町散策に最適です。

紺屋町ばんやカフェ

こちらの一際目を引く建物は、元消防事務所をリノベーションしたカフェ兼雑貨販売スペースとして営業されています。ちなみに火の見櫓には登ることはできません。

紺屋町ばんやカフェ

クラムボン

教えていただいた自家焙煎コーヒーの美味しい喫茶店です。ケーキも絶品のようです。地元の方も次々と入店されていました。コーヒー豆の販売もされており、店内に入るとコーヒーの香りで幸せな気分になりました。何種類かお豆を買って帰りました。スタッフの方と相談しながら買うことができるので、好みのお豆を探してみてはいかがでしょうか。

茣蓙九・森九商店

趣のある建物は盛岡市の景観重要建造物に指定されており、外観からぐっと引き寄せられます。こちらは、昔ながらの丁寧な暮らしグッズが揃う竹細工、生活雑貨のお店です。

茣蓙九・森九商店

平興商店

個人的に一番おすすめの場所です(笑)お酒が好きな方、一人旅でどこ行こうか考えている方こちらはいかがでしょうか。角打ちができ、こちらの商店の向かいには、菊の司酒造があります。この角打ちがグラスなみなみ1杯250円から。アットホームな店内も”ザ昭和”といった雰囲気で、気さくなお店のおばあちゃんが出迎えてくれます。

地酒のにごりを探してこちらを訪ねたのですが、残念ながら今ここには置いていないとのことで、「冬季限定で造られるにごりが先日発売されたばかりだから、あそこの商店に聞いてみるといい」と近くの商店も教えていただきました。

岩手銀行赤レンガ館

この付近には、レトロな明治建築の銀行がいくつか現存しています。街なかに突如現れる重厚感のある建物。岩手銀行赤レンガ館は、2012年までは実際に銀行として使用されていたようです。東京駅と同時期の1908年に基礎工事が開始された建物で、国の重要文化財に指定されています。

内部も見学できますが、訪ねた日はちょうど火曜の休館日でした。

現在住んでいる滝沢市がつい2年前まで”滝沢村”だったことを思い出し、滝沢の景色を思い浮かべました。車で30分程度なのに、ずいぶんと違った雰囲気です。まだ明治の頃からこの建物が存在していたことを考えると、この盛岡はずいぶんと”ハイカラ”な土地だったに違いありません。

プラントベース カフェのメモ帳

今回タイミングが合わず行くことができませんでしたが、盛岡を代表するベジカフェもこの紺屋町界隈にあります。いくつか挙げておくので、お店探しのご参考にどうぞ。

おやさい食堂 カラコマ

盛岡×ヴィーガンというと必ず聞くお店がこちらです。マクロビ系のメニューが中心です。有名店のようで、ノンベジの友人もよく行くと言っていました。

ウサギボタニカ

マクロビ、ヴィーガンだけでなくノンベジメニューも充実しているようです。地域の広報誌等でもこちらの名前を目にする機会がありました。ベーグルも美味しいそうなのでチェックしています。