その地、花巻へ

とうとう、花巻にやってきた。

岩手と聞いて思い浮かぶのは、盛岡でなく花巻、賢治さんだった。(その理由”大叔父のはなし”はこちら

花巻は、想像していたよりも”味のある”街で(いい意味で)驚いた。全国的に名の知れた土地なのだから、盛岡かそれ以上に賑わっていそう、観光客多そう(ゴミゴミしてないといいな)なんて考えていたものだから、この駅前で人をほとんど見かけなかったことに嬉しさと安堵のため息が出た。季節や時間帯などもあろうが、それを差し引いても、とにかく”ええ空気感のまち”というのが第一印象だった。

後に、別の土地にある飲食店でお店の方と何気なくそういう話になり、

言葉にはしづらいんですが、花巻らへんで、なんか空気感みたいなものがガラッと変わった気がするんですよ。それも心地よくてすきなんですがね。

と言うと、お店の方からこう返ってきた。

よく分かったねえ。花巻らへんで文化圏が変わるのよ、昔は藩が別だったから。

これまで姐さまからもたくさん聞いてきた”岩手の藩物語”がここでも語られていた。なかなかに興味深い。

そう、花巻は決して人通りが多いわけではないし、ガヤガヤとした繁華街が立ち並ぶということはないのだけれど、雰囲気の明るい、どこか居心地のよい場所に感じた。まさに、”花”の冠を付けるに相応しい土地だ。

そして、まちの至るところに、賢治さん作品の可愛らしいモチーフも設置されている。ファンであれば、たまらなく心地よいまちに違いない。大叔父に案内したくなる。

花巻での移動

前日、雫石のチャリ爆走で、おしりと股、膝が痛む。しかし、チャリの魅力を知ってしまった以上、移動手段はこれ以外には考えられなかった。

レンタサイクルは、花巻駅隣接の観光案内所で借りることができた。小規模の観光案内所だが、スタッフの女性が丁寧に対応してくれる。

どうやら、ノーマル⇆電チャリの切り替えができるチャリらしい。

なんや、クロスバイクちゃうんや〜」という気持ちと「助かった。。」という複雑な気持ち。しかし後半、この電動アシスト機能に多いに助けられることになる。

立ち寄り箇所はこれを参考に。

花巻探検スタート!