手作り体験施設

小岩井農場からさらに南下し、盛岡方面に向かった。”岩手に来て、南部せんべいがお気に入りになった”と言うと教えてもらった場所がある。

盛岡手作り村

ここには、岩手の伝統工芸品や郷土菓子などの製作風景を見学、そして体験できる”手作り工房ゾーン”がある。

寒空の平日午後、人はまばらでどこか懐かしい感じの漂う施設。入り口には、工房で体験できるものが展示してあった。滝沢に住んでいることもあり、ワラ製チャグチャグ馬コに惹かれる。

聞いた話によると、この体験施設では南部せんべい作りが体験でき、これが人気なのだという。工房ゾーンに向かった。

省エネ!

パンデミックの影響もあるのか、ないのか、来訪者も少なく、ほとんどの体験施設が閉まっていた。南部せんべいの工房も。ま、作るより食べる派だから、特に落ち込まないけど。

趣向を凝らした南部鉄器の工房も。見たことのないデザインばかりで見入ってしまった。

あっけなく見終わってしまったので、休憩をとることにした。

施設内から見える景色、こりゃまた豪華。チャリを疾走して温まったはずなのに、西日本冬の低山装備でまだ寒い(訪ねたのは10月)。7月で初暖房を付けたので今のこの肌感に驚きはないが、もっと温かくてもいいのに、と先に買った餅を頬張りながら考えていた。

混み合っておらず、ゆったりとできるのはいいが、冬の訪れを感じるようなあの独特の静けさ、寂しさのようなものが込み上げてきた。

南部曲り家

手作り村の敷地内には、目を惹く古民家が建っている。馬産地であったこの地域特有の住居で、南部曲がり家と呼ばれる。馬が農耕馬として使われるようになり、いつでも目が届くようにと主屋と馬屋を棟続きにする作りになったそうだ。手づくり村の曲り家は江戸時代後期に建てられたものと言われている。

この他にも、手作り村内には”おみやげ館”もあり、岩手土産が多数販売されている。珍しい工芸品も一堂に揃っていたので岩手土産を探している方は、手作り工房見学後に立ち寄ってみては?岩手の地酒の品揃えも豊富。