至福の餅時間

三彩館ふじせい

餅なら、ふじせいさんだね

一関で餅を堪能するならまずここ。お客さんも絶えずやってきます。

ここの餅料理の美味しさはもちろんなのですが、落ち着いて品のある店内の雰囲気が心地よく、客層も年配の方が多い印象でした。大事な会食や、祖父母を連れてきたくなるような、そんな雰囲気です。

素材へのこだわりを感じる

カウンター裏ではご主人がまさに大量の枝豆を処理されていました。そう、ずんだ用です。この時期しか採れないため、保存する分もまとめてこの時期に処理して冷凍しておくそうです。かなり骨の折れる作業だと思いますが、1皿1皿丁寧に作られているお料理を見て、このひとつひとつに思いが込められているような気がしてなんだか嬉しくなりました。

大根おろしから食べてみてくださいとご主人

砕石さんご夫妻からも伺ったとおり、一関地方独特の「もち本膳」のお餅は大きな餅が2個ずつ入っていてすぐにお腹がいっぱいになるそうです。(それでもまだ次が出てくるので驚いたと笑いながら話していたソバさん)

そこで、ひと口サイズで9種類もの伝統もち料理が味わえる「もち膳」を考案したのがこのふじせいさん。一口目に中央の大根おろしを口に入れるとさっぱりするので、お餅が無理なく食べれてしまいます。この大根おろし区にはお餅は入っていません。箸休めのような役割を担っているんですね。

そして、このお餅の柔らかさにはため息がもれました。とろりととろけるような柔らかさなのですが、モチッとした弾力がたまりません。

一関の餅文化の集大成という感じ

食後にコーヒーも注文しましたが、こちらも淹れたてでおいしかったです。そして、スタッフの女性がフレンドリーな方で、地元のお話や岩手の文化について楽しくお話を聞かせていただきました。

また来たいお店です。

この餅!伊達藩羨ましいぞ!