ソゥルヘイマヨークトル氷河

アイスランド来訪の大きな目的のひとつ、氷河ハイキングに向かいます。氷河洞窟探検や、オーロラと言った観光の目玉は催行時期が限られるので、アイスランド旅を考えておられる方は催行時期をまず確認してみてください。

今回は、南部にあるミールダルスヨークトル(Mýrdalsjökull)の一部であるソゥルヘイマヨークトル氷河でハイキングです。この氷河はアイスランドの中でも特に大きな氷河の一つです。

氷河メンテナンス中

近年の気候変動により、こちらの氷河も大きく後退してしまったようです。広大な面積の氷がいたるところが溶けはじめ、氷河のメンテナンスが欠かせなくなっているようです。氷河を訪れる団体観光客も多いため、事故防止のためにも専門の方々がメンテナンスをされていました。


歩いて氷河のあるところまで向かいます。印象的な空でした。

氷の断片が見えてきた

いざ氷河の世界へ

スタッフの指示を聞きながら、各自アイゼンを装着していきます。日本語でさえアイゼンの説明を聞いたことがなく、見るのも付けるのもはじめて。細かい説明が聞き取れなかったものの、見よう見まねで装着完了(ハイキング途中にゆるんできてただの歩きにくいおもりになった。。)続いてスタッフに、装備を装着してもらいます。完了後、アイスピッケルを持っていよいよ氷河探検です。

いくつかのパーティーに分かれてガイドさんに続く

異なる通路を進んでしまうと、溶けている箇所や柔くなっている箇所での滑落、転落事故につながるため、必ずインストラクターが通る箇所に続きます。みかけは頑丈そうな氷でもヒビが入っていて危険な箇所も多いようです。

青みがかった氷が印象的

途中、立ち止まって氷の説明をしてくれますが、私はアイゼンと格闘していてあまり聞こえませんでした。

今回ガイドしてくれたガイドの2人。職場”氷河”ってカッコいい
自由散策の時間
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気候変動と氷河

氷河ハイキングでは、ハイキングでの立ち入り箇所も限られており団体移動が必須だったので、通常のソロハイキングとは全く勝手が違いました。こんな大自然のなかで少し窮屈にも感じますが、それでも、この景色にたたずむ氷河の美しさには目を奪われます。山の色との絶妙なバランスが景色を盛り立てます。景観を保護するため、そして氷河を訪れる人たちの安全を守るために、日夜危険な環境でメンテナンスをされている方々がいます。言葉だけでなく、実際の気候変動の様子を垣間見た貴重な体験でした。

こちらの氷河の気候変動による変化を描いたドキュメンタリー