オーロラ撮影の前説

初めてオーロラツアーに出向く直前、「オーロラってどう撮るん?」とAndyさんに連絡。渡航前も、相談しながら何度も調べてはいたのですが、星空も満足に撮ったことがなく、いまいち理解できませんでした。とりあえず教えてもらったとおり三脚を着けて星空で練習し本番に臨みました。ツアーバスの車内でも”オーロラ撮影ノウハウ”のような分かりやすいビラが配られるのですが、Andy講習によりこのビラの内容が理解できるようになっていました(撮れるかどうかは別)。

持ち物メモ
・ミニ三脚(2種適宜合体)
・カメラ予備バッテリー
・保温グローブ(操作性高めるためThe North FaceのDenari Etip Gloveにしたが、結局撮影しづらく外してしまったので、冬山用+インナーのほうが良かったかも)
・カイロ
・カメラを寒さから守れるもの(バス車内からの温度変化に注意)

オーロラを見に

滞在期間が長く、オーロラツアーには何度も参戦することができました。一般的に、オーロラを見るツアーというのは、見れるまでツアーに参加してokなのです。毎日、アプリやメール、電話等を使ってツアー会社に再予約します。連絡がうまくいかず、バスのピックアップを逃した日もありました。

在住の方に聞くと、季節によっては市内でも家の窓からオーロラが観察できるようです。「いつもこの窓から見るんだよね〜」とオーナーさんも話していました。

期待したけど残念だった日

毎晩、その日にオーロラが観察しやすいと予想されるスポットまでバスで向かいます。向かう途中にも、情報が随時入ってくるようで、バスも臨機応変に行き先を変更してくれます。ただ、身を切るような寒さのなか連日深夜までというのは、体力が限界になってきます。体調悪化も重なり、もうどうでもいいやと思っていた矢先、ようやくその姿を拝むことができました。

おや、濃くなってきた
これは来るぞ、とざわめく現場
Post from RICOH THETA. – Spherical Image – RICOH THETA

そして、オーロラ爆発です。肉眼でもゆらゆらと揺れ動くカーテン姿が観察できました。

ゆーらゆら
Post from RICOH THETA. – Spherical Image – RICOH THETA
ゆーらゆら

服装は上下防寒完全装備だったのでそこまで寒さは感じませんでしたが(感動で寒さは二の次)、撮影のためにずっと手袋を外しており手は氷のようでした。バッテリーがものすごいスピードで減っていきます。夢中でずっと撮り続けました。

横を向こうとすると、寒さでやや身体が強張っているのがわかりました。隣には、寒さで撮影をやめた友人の姿がありました。オーロラをじっと目に焼き付けていました。

「なんだか泣きそう」彼女はそう言って満点の星空を見上げました。

彼女のそのかみしめるような一言に、心の底から、ここに来れてよかったと感じました。

「そうだね、なんかいろいろあったもんね」私はそう答えて、またシャッターのボタンを押しました。

星空も撮ったことがないのに、オーロラを何枚も撮っていました。連日オーロラが見れず、落胆でしんとした現場だったのですが、この日はまるでお祭りがあるかのようでした。

誰もが皆興奮冷めやらぬといった様子で、帰りのバス車内はいやに賑やかでした。

そして後日


「おかげさまで緑色のザ・オーロラっぽいやつ撮れたんですが、肉眼で見るオーロラって何だかぼやっとした感じで、記憶の詐称というか。もっと本物に近い写真撮るなら、逆にもっと薄らぼやっとするべきというか。。雑誌で見るあの美しい感じはいったいなんなのでしょう。。」

Andy
ん、写真てそんなもん