UKにたどり着くまで
洋楽好きさんたちからの洗礼
久しぶりに懐かしい曲を聞いている。今聞いても、この音に惹き込まれてしまう。
クラシックミュージカルに出会ってから、聴く音楽のほとんどが洋楽になった。とは言っても、クラシック界隈しか聞いていなかった耳には、最新の洋楽曲はどれも騒々しく聞こえていた。当時流行の洋楽がそういう雰囲気だったのもあるだろう。ジュディからさらにバーブラ世代の曲も聴き始めると、音質も格段によくなって一気に時代が進み、現代的な曲になったように感じていた。そんな風だったから、まあ、最新の曲など宇宙の音に等しかった。それでも、友人たちと音楽の話をするときは、必然的に”洋楽を聞く人”となるわけで、皆がおすすめの洋楽を教えてくれたり、CDを貸してくれたりした。偶然か、必然か、ありがたいことに、近くには”洋楽好きさんたち”がいた。当時は、洋楽は洋楽でも違うんだよな、なんて偏屈なことを言っていたが、自分では出会えなかった音楽や歌手に巡り合わせてくれた皆に感謝している。リアルタイムで更新される音楽イベントにも刺激を受けた。ジュディーファンには味わえない生の音だった。
ジャミさん
学生時代、気になっていた男の子が音楽好きで、彼もまたいろんなジャンルの音楽を教えてくれた。ブリットな音楽がお気に入りだと言い、ジャミロクワイをBOSEのイヤホンで聴かせてくれた。衝撃を受けた。
ジャミさん最高でしょ。ちょっと風変わりな感じもイギリスっぽくていい。
友人たちに教えてもらったアメリカの曲ばかり聞くようになっていたが、私がイギリスの音楽も聴くようになったきっかけは、この”ジャミさん”だったように思う。ビートルズはあまりに有名だし、それ以前にも、気に入った曲がイギリスの歌手だったということは幾度となくあったが、彼の音楽には、イギリスを意識してじっくり聞いた記憶が残っている。そもそも当時、音楽を聴くのに歌手の国籍など特に気にとめていなかったのだが、なんだか、これまで聞いてきた音楽と違う感じがした。音楽の詳しいことは知らないけれど、国籍ではなく音楽性によるものかもしれない。
その後、20代半ばでリタ・オラやリリー・アレンの音楽に出会うまで、”ブリットな音楽”とはすっかり疎遠だったが、UKへの最初の扉はあの衝撃からはじまる。
今、Maeshallからはブリットな音楽が聞こえてくる。チャリティーショップでゲットしたお気に入りの洋服をまとい、ブリットに褒められたチャンキーブーツでロンドンからカントリーサイドまでフットパスをそぞろ歩き。心地よいイギリスアクセントが聞こえてくる。
Alright?
手入れの行き届いた新緑のガーデン、昼下がりの穏やかな風が頬を撫でる。
Fancy a cuppa?
イギリスへ導かれた理由はこれ以外にもたくさんあるけれど、今回は音楽にまつわる話から。