雨が続き、計画していた開聞岳アタックは諦めて近くの城山散策へ出かけることにした。

宿泊先に置いてあったこのルートを参考にした

低山だと思ってランニングシューズを履いてきたのが間違いだった。防水のきいたトレッキングシューズをホテルに置いてきたことを後悔した。スニーカーは、想像以上の大雨でずぶ濡れになってしまった。こうなると、低山うんぬん以前に歩くのが億劫になってくる。

城山山頂にあるホテルの裏

もう少し歩きトンネルを抜けると城山展望台の駐車場がある。今日は一台も停まっていなかった。

晴れた日の展望台からの眺望は素晴らしいらしいが、果たしてこの悪天候ではどうだろうか。

予想どおり、特に驚かないけど残念。桜島、開聞岳、霧島連山が拝める場所。また晴れた日に見てみたい。そう言えば、友人が口を揃えて「鹿児島なんもないよ」と言うので、どれほど辺鄙なところなのだろうとドキドキしていたのだが、予想以上に街だったので逆に驚いている。

そして、眺望が拝めない代わりに、遊歩道には幻想的な光景が広がっていた。

幻想的な光景が

街のなかに突如としてあらわれる大自然、城山。雨のミストは森林の香りがした。

下山してしばらく歩いていると、街なかに突如城が現れた。

街のなかに、城あり自然あり。いい雰囲気で溶け合っている。雨で視界は悪いけれど、少し歩けば昨日桜島で見たような鮮やかな緑色の山が遠方に見渡せる。

その後、市電に乗り少し南下して探検。市電の本数は多く、地元の方にとって日常生活の足になっているように見えた。それに、一律料金であれだけの長い距離を移動できるのもすごい。

市電にはなじみがなくJRを使おうと思った矢先、鹿児島駅で潔く乗り込んだのが市電だった。この電車違いで予定していたJRの便を逃し、次のに乗ろうとJRの時刻表を見ると1時間に2本。即市電を使うことに。市電は5分もすればやってくる。分岐の路線がよくわからず、車掌さんや地元の方に何度も丁寧に教えていただいた。(まず市電の車掌さんに、これJRじゃないんですか!?と聞くところからスタート)乗ってしまえば、楽しい市電時間だった。

夜、鹿児島の友人から連絡があった。

「鹿児島どう?ってなんか楽しそうやね」