溶岩なぎさ遊歩道

あいにくのお天気なのが残念だけれど、桜島で散歩ができる!しかも溶岩を眺めながら!そう思うと少し元気が出てきました。

陸からの森林の香りと、海からの塩の香りがミックスされた空気が肺に流れこんできました。ここ最近足繁く通っている六甲山系の薄緑や、昨年の息を呑むような高千穂ブルーグリーンとはまた違う鮮やかな緑が印象的です。その鮮やかさには、南国特有の、どことなく陽気な雰囲気が感じられました。

ピコ島でも溶岩トレックしたっけ

時折激しい雨に遭いながらも、美しい景色を見せてくれる海岸沿い。歩くときってやっぱり眺望大事だよね、と改めて感じました。今日は湯之平を諦めて正解だったかもしれないな。ちなみに、この遊歩道を通って湯之平展望台にも行けるようです。

しばらく歩くと、木々の間から船を見かけました。緑のなかからひっそりと現れたその場所は秘密の楽園のように見えました。

港発見!

全長3kmの短い遊歩道ですが、ダイナミックな溶岩を眺めながら散歩できるのでおすすめのコースです。また、ここに来る前にビジターセンターで桜島の成り立ちについて少し勉強できたため、散歩をより楽しむことができました。

なぎさ遊歩道だけでは物足りず、もう少し歩きます。

今日イチの眺望

道路脇を歩いている途中、何気なく脇見すると、絶景が広がっていました。山に被っていたガスも心なしか少しマシになっているような。ほんとに綺麗場所。

どこ行くの?乗せたげるよ!

感嘆の吐息とともに、写真を撮りまくっていると、一台の車が止まりました。そして、地元民らしきおじちゃんが車から話しかけてきました。夕刻の雨降りしきるなかバスを逃した数少ない観光客のように見えたのでしょう。景色を楽しみながら歩いているから大丈夫だと説明し、親切なおじちゃんにお礼を言いました。

帰り道、車道である溶岩道路の脇に細い道がいくつも張り巡らされています。歩いていくと、地元の方々の集会所や体育館等につながっていました。派手な看板などなく、迷路のように入り組んだ道はこれもまた秘密の散策路のようになっていました。東屋のような場所で猫と寝そべっている地元の方を一人だけみかけました。

迷路を寄り道したりスーパーでご飯の買い出ししたりしているうちに、すっかり日が暮れてしまいました。通勤、通学の人たちに混ざり、帰りのフェリーに乗り込みました。

こりゃ、半日じゃ全く足りないな。

桜島フェリー時刻表

「夏になるといろんなアクティビティが増えるけん、また来てくださいね!」観光案内所で教えてもらったアクティビティ情報が気になって仕方がない。