
桜の季節
3部構成を予定していた六甲山全山縦走。これまでに何度か登っているお山も多いこととアクセスを考慮し、2部構成にすることにしました。本日は新神戸から宝塚までひたすら約30kmを歩きます。
桜の季節、いたるところで桜が満開でした。



ふと見上げた桜の彩度が低くて雪の木に見えました。

六甲の風
六甲のトレイルを歩いていると、洋食レストランの扉がひらき濃厚な香りがふわっと香ってきます。緑に囲まれた静かな路地裏を歩いていると、どこからともなくクラシックピアノの演奏が聞こえてきます。六甲山系、特に中盤から後半はシャレていますね。
六甲ガーデンズには、多くのカップルや家族が六甲の雰囲気を楽しみにきていました。まだまだ先は長いため今回は立ち寄りませんでしたが、またランチに訪れたい場所です。

ちょうど、レストランのドアから年配のご夫婦が出てきました。少し珍しそうに、「山歩きですか?どこまで歩くの?」と話しかけられました。宝塚までだと答えると「ひゃー、すごいね。私らには無理だわ。がんばって。」と声援をいただきました。
掬星台
神戸っ子のデートスポット、掬星台。
ぽかぽか陽気で、家族連れも多く訪れていました。展望台のベンチでおにぎりを食べていると、小学生たちが母親たちと一緒にやってきました。

こんなにすごい景色、生まれて初めて見た!
一人の小学生が、目をキラキラさせながらそう叫びました。
大人になるにつれて、”生まれて初めて”っていう言葉をだんだん使わなくなりますよね。いろんな経験をして使う機会は確かに減っていきますが、できる限りいつまでも感動できる姿勢を保っていたいなと思います。
この目をキラキラさせている子どもたちは、これからどこでどんな景色や人に出会い、感動体験を重ねていくんでしょうか。いろんな経験を重ねて大人になったとき、「やっぱりここが一番すごいわ」と言ってほしいな、なんて。おにぎりをもぐもぐ食べながら考えていました。
(ここも確かに綺麗やけどな、港選手権は情緒あふれる長崎が一番や)

ラストスパート
街中を駆け抜けてきた六甲縦走も後半戦。宝塚までの道は、変わり映えのしない薄暗い山道をひたすら歩きます。日も傾きはじめ、トレラン風味に。

だんだん足のだるさを感じながらも、宝塚の街が見えて、ホッと一息、歩幅をもとに戻しました。




陽が落ちる直前の宝塚駅前は、仕事終わりの人たちの姿を多く見かけました。