タイミング

岩手に来た理由については以前の記事にも書いたが、そうとは言え、今回は”旅人”ではないので行けるかどうかは全て休日の天気にかかっている。

道路脇の小さな産直から見える岩手山(滝沢側からとシルエットが違う)

岩手に来てから悪天候続きだ。悪天候はワーカーホリックなのか、週末には激しさを増した。めったに来ないという台風までやってきた。先日登った豪雨の東根山は、それはそれで一種の美しさがあったが、やはり美しい眺望を拝みたいと思ってしまう。

連休のなかの唯一の晴れ日、もうこの日しかない。今日がそのタイミングだろう。

八幡平へ行こう!

また早起きしてサンドイッチを作った。おやつには、紫波で買った絶品ヴィーガンアップルパイとバナナを詰めていった。

ぐるっと岩手山、八幡平行き

考えることは皆同じ。連休中唯一の晴れ間を狙って道路はあちこちで渋滞していた。とは言っても、京阪神のそれほどではない。

先日、H姐さまに八幡平市街に連れていってもらったこともあり、”八幡平カラー”が見える道路に入ると心がホッとした。

信号待ちの車窓から

滝沢からアスピーテラインに向かうには、岩手山を中心にぐるっと反時計回りに移動する。八幡平に近づくと、混んでいた道路もいつしか独り占めになり、道路脇には野生的な緑が広がるようになった。

混み合う市街地の道路は苦手だが、山道の運転は好きだ。登山口に向かう場合、道かどうかもわからない場合や、離合場所もない場合もあるが、八幡平までの道はしっかりと整備されている。確かに厳しい冬もあるが、インバウンドを意識した土地になっている。

アスピーテライン

アスピーテラインまでの道は、先日姐さまに案内してもらったとおり、落ち着いた山道が続く。時折見かける”山猫軒”のようなお店も風景と相まって心地よい。アスピーテラインに入ると、カラフルなサイクリストたちが道路脇を爽快に駆け抜けた。

登山口付近から

アスピーテラインから見下ろすと絶景が広がっている。道路脇には随所に展望台も設置され、ここでゆっくりと散策するのもよさそうだ。

久々に見る太陽はフロントガラス付近に置いていたスマホを熱したが、八幡平の涼しい空気が車内の体感温度をいくぶんか下げた。

登山口に到着すると、すでに多くの車が停まっていた。絶景を見つめながら準備をし、深呼吸する。駐車場から既に美しい。

登山口駐車場

ワクワクが止まらなかった。