アソーレス諸島についてはインターネットで情報収集してきましたが、位置関係を把握するため主要スポットをめぐる半日ツアーに参加することにしました。

公式テルセイラ情報
街なかのアート

催行人数に達していなかったのか自動キャンセルのような扱いになっており、送迎の車がなかなか来ないため電話をして確認すると、1人だけだけだが希望であればツアーを催行するとのことでした。お願いして催行してもらいましたが、聞いていたとおり他のツアー客はおらず、アットホームな個人ツアースタイルに。

中心部住宅街を走る道はとても狭い

祭りの島

フェスティバル

アソーレス諸島のなかで3番目に大きな島で、しばしば祭りの島と言われているようです。年間を通じて宗教的、伝統的な行事が数多く行われていることに由来するようです。

祭りに関しては、テルセイラに限らず、アソーレス諸島では敬虔なカトリック教徒が多く、カトリックの行事にちなんだ祭りを大切にしている印象が強く残っています。この先の滞在では、地元の方が、フェスティバルのために帰省している光景を何度も目にしました。

闘牛

テルセイラには雄牛を育てる牧畜場がいくつかあり、闘牛の伝統が残っているようです。

街なかのアート

闘牛は5〜10月まで、定期開催にくわえ不定期開催もあるのだとか。

道路の闘牛モニュメント

アングラ•ド•エロイズモ

テルセイラ島は火山島で、アングラ•ド•エロイズモは、1534年にアソーレス諸島の最初の首都として設定されたテルセイラで一番大きな街です。現在、アソーレス諸島において経済の一番の中心地はサンミゲル島のポンタ•デルカーダですが、アングラ•ド•エロイズモはアソーレス第二の都市として機能しています。

現在、その美しい景観が1983年にユネスコの世界遺産に登録されており、展望台から見える景色は本当に美しかったです。自然の緑と人の居住区が見事に調和して絵画のようでした。

港は、国内の主要な貿易港としてばかりではなく、ヨーロッパ、アメリカ、インド間を行き来する船舶の寄港地として重要な役割を担ってきたようです。

アングラ•ド•エロイズモ中心部の散策マップ

主要エリアの見どころ

美しい島で見どころはたくさんあるのですが、外せないスポットを厳選しました。

世界遺産の景色見るなら

Miradouro do Pico das Cruzinhas

アングラ•ド•エロイズモの街を一望できる

この場所から、格子状に区画整備された街並みと青々とした自然が調和する美しい街を眺めることができます。点在する歴史的建築物を間近に見ることができます。かつて、国王や貴族たちが通過したと言われており、その美しさには気品が滲み出ているように感じました。

市街地から短時間ハイキングするなら

Monte Brasil

上記の展望台から奥へ進んでいくと、ハイキングルートが整備されており、ちょっとした散策にぴったりです。(午前の半日ツアーが終わったあとに向かいましたが、夕食までには十分帰ってこれる短時間のルートです)

ルート脇には大西洋に浮かぶ島も見えます。

テルセイラで最も古い教会を見るなら

Igreja de São Sebastião

サン•セバスティアン教会

大きな都市にあるような、荘厳で華美な装飾が施された教会とはまた違った趣のある教会です。大きな教会はその天井の高さにも驚きますが、ここはどちらかと言えばこじんまりとしていて静かで落ち着いた空間でした。威圧感がなく、地元の人の生活に寄り添う身近な教会なんだろうなと感じました。

私は、しっとりとして落ち着いているアソーレスの教会は居心地がよくて好きです。

最高の郷土菓子を食べるなら

Snack Bar Fonte Dos Namorados (※2021年お店は閉店されたようです)

手作りのお菓子が並ぶ

上記の教会と同じサンセバスティアン地区にあるこちらのお店。

アングラ•ド•エロイズモにはおしゃれなカフェが点在していますが、お菓子のクオリティーの高さと地元の雰囲気を存分に味わうなら断然ここをおすすめします。オーナーさんもフレンドリーで、地元の人が大勢やってきていました。

すでに、毎日いろんな場所でケイジャーダ等地元の菓子を堪能してきましたが、ここのケイジャーダはもちっとしていて絶品です。あまりに美味しかったので持ち帰り分も買って帰りました。

緑のパッチワークを見るなら

Miradouro da Serra do Cume

丘の上から、火山岩の壁で区切られた牧草地を眺めることができます。目の前に広がる光景は圧巻です。天気はあまりよくなかったのですが、それでも息を呑むような美しい景色でした。

火山岩の合間をぬって進んでいきます。

アイスランドで羊さんの渋滞が起きた際、ガイドさんが、”これがアイスランドのテロリストさ”と言っていたのを思い出しました。今回は牛さんです。