溶岩石のワインヤード

マダレナの市街地を海沿いにしばらく歩いていく。右手に荒々しい海とファイアル島、左手には雲隠れしたピコ山を囲む山々。その手前には黒い溶岩原が広がっている。

ピコ島では、暑く乾燥した気候とミネラルが豊富な溶岩土壌を利用したワインとブランデー造りが盛んである。この島は、大きくマダレナ、サン•ロケ、ラジェスの3つの地区に分かれているが、このマダレナ地区では特徴的な溶岩石のワインヤードが広がっている。溶岩石の石垣が潮風からブドウを守っている。この世界遺産の風景は、この島にあるべくしてある風景なのだ。

山側にも海側にも広がる溶岩石のワインヤード、ヴェルデーリョという品種が有名らしい
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今回はこの逆ルートを通り、さらに山側へ周回するルートで

人にはほとんど出会わなかったが、ハイキングルートは綺麗に整備されており心地のよい道が続く。

ワインヤードの中を通る

ピコの海

穏やかに見える海は悪天候の余波で大荒れ。

本日は暴風荒波

海の色は、小学生の頃に描いた『ちから太郎』の海の色と全く同じだった。コバルトブルーとエメラルドグリーンを混ぜ、荒々しい水しぶきを白で散らした。先生のテクニックを学ぼうと何度も先生を呼び寄せた。そんなことを思い出しながら溶岩の上に寝転び、大棗(なつめ)を食べた。

海側に広がる溶岩原、6kmしか離れていないファイアル島が間近に見える

日本から遠く離れた火山島で、絶景に囲まれたった一人で寝転んでお菓子を食べている。ああ不思議な気分。

太陽が出てきてまぶしいが、溶岩石は太陽の熱で温められて温かい
海側ルートの終わり、ここから内陸山側のルートへ