その山の名は
ハイキング中ずっと視界に入ってくる山の名前が気になっていた。存在感のある山だが、地図を見ても載っていないのだ。

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暴風に煽られ、小雨に濡れ、レンズキャップをまたなくした帰り道、畑仕事をしていたおじさんに山の名を尋ねてみた。ハイキング中、誰にも出会わなかったから人を見て嬉しくなって話しかけたということもある。

あれは何という山ですか?
何度か尋ねたが英語が通じず、立ち去ろうとすると、おじさんは「英語を話せる者がいるから」とわざわざ奥さんに電話をかけてくれた。
それはピコ山のことを言っているのかしら?
電話口で女性が尋ねてきた。
「いいえ、ピコ山の向かいに位置する小さいほうなんですが」

あ~、あれね!実は知らないのよ〜(爆笑)通称名はあるんだけどね、でも、ほんとは何て言うのかしらねえ。おそらく~だった気がするんだけど。ま、ただの何ともない山よ
あ、地元あるある(笑)
教えてもらった通称名は忘れてしまったが、丁寧に礼を言い、ほっこりした気分で家路に着いた。
※山の裏側はあのカラフル山だったような