革靴リペア

最近は考えが変わり、本革製品を買わないようになったが、以前は本革が好きで小物や靴、鞄など、身の回りのものをレザー製品で揃えていた。そんな感じで自然と革のお手入れも趣味の一つになった。上質なイタリアンレザー製品に魅了されたフィレンツェ。そこでゲットしたメンテ製品は今でも愛用している。

そして、手持ちのレザー製品に関してはメンテしながらできる限り長く使いたいと考えている。

お気に入りの本革サンダルが昨年壊れ、そのまま放置していることに気づいた。今夏も履きたいのでリペア屋さんに持っていくことにした。自分でできないメンテナンスはプロに任せるのが一番だ。

リペア屋のおっちゃん

昨年、お気に入りのブーツを見事綺麗に修理してもらい、今冬はまた存分に履くことができた。信頼のおけるリペア屋さんにまたサンダルを携えてやってきた。

色付きサングラスをかけ、少々強面のおっちゃん。行くといつももくもくと作業をしている。

壊れたサンダルを見せる。

おっちゃんはサンダルをくまなく観察し、ブランドや靴の構造、素材、接着方法などを確認する。そして、現在どういう状態であるかを全て丁寧に説明してくれる。客側が予算との兼ね合いでどこまでの完成度を求めているか、そしてどこまでなら修理可能か等、驚くほど細やかに相談に乗ってくれる。これまでいろんなリペア屋さんに持っていったことがあるが、ここまで丁寧に見てくれたところはなかなかない。

今回は”直さない”ことも考えてみては?

今回、おっちゃんが勧めてくれたのは、”直さない”という選択。見かけ上直すことは可能だが、構造上大掛かりで難しい修理になるため、応急処置だけの中途半端な仕上がりになれば耐久性が乏しく、リペアするメリットが得られにくいとのことだった。思い出のつまったサンダルがもう履けないのは悲しかったが、詳細な説明で納得できた。

無理に勧めない。かっこいい商売してるよなあ。

だから、皆また持っていきたくなるのかもしれない。