山登りの醍醐味

山に登る楽しみはひとそれぞれ。私の山登りの楽しみは、その途中に出くわすメルヘンな景色。テクニカラーの背景からクラシックバンドの演奏が聞こえてきそうな景色がたまらなく好きだ。

8合目を過ぎると魅惑の景色が現れた。小さな黒点はトンボ

だから、過酷なだけのピークハントやガスって景色の見えない山登りは気持ちが萎えてしまう。

ガスが晴れはじめた

ここに来て初めて、岩手山に来てよかったと感じた。

はあ、綺麗。ため息
大勢の人で賑わう8合目
ここにも湧水がある

そう言えば、以前どこかの山で出会ったご婦人がこんなことを言っていたな。

スピードハイクやピークハントだけの登山なんて興醒めだわ。特に男性の方に多い印象だけれど。私は季節ごとに違う草花を愛でながら歩くのが好きなの

花を見かけるだけで心が和む
この先の登山道を眺める

私も、静かな山道で自然の香りに包まれながら、その土地の空気を吸い込み、土を感じ、草木を愛で、風の音を聞くような山行が好きだ。だから、過酷なニュアンスが付加される気がする”登山”より自然を楽しむ”ハイキング”派なのかもしれない。

8合目までは想像できなかった絶景

ここらは不動平と呼ばれ、平坦な道で歩きやすいこともあるが、メルヘンな山道に足取りは一気に軽やかになった。こういうところスキップしがち(笑)

岩手山、こりゃ人気やわ

気分があがれば、その先のザレ場もすーいすい。

てっぺんまでもうすぐ

あっという間にお鉢に到着。今回の山行で、数年分のとんぼに出くわした気がする。

こういう楽しみがあるから、しんどくてもまた登ってしまう。