岩魚釣り

予想よりも気温が高くて助かった。”登山装備では不十分”の言葉を深読みし、前日まで服装に悩んでいた。山用フリースと冬用ゴアでちょうどだった。温かインナーなしで正解。

せっかくだから山行前に岩魚釣りをしようと、前日からバッタを捕獲してくれていた仙人。

準備運動とはいえ、絶叫マシン級の道を進んでやってきた。

結局、これが一番釣れるんだ

マムシがいると言う草むらをかきわけて川のほうへ進む。ここらのマムシは黒いらしい。少しの物音、気配も敏感に感じて逃げてしまうという岩魚ちゃん。そろりそろりと忍足、マムシにも気をつけながら。

今日はここはダメだ。次のポイントへ行こう

マムシに気をつけてずっと下見ていたら、足元にきのこ。仙人に食べれるものか聞いてみた。

馴染みのものにも見えるが、違う気もする。詳しいやつがいるから後で聞いてみる

再び、別のポイントに行き、草むらをかき分けて崖を下る。道はない。

滑落すると危険なので、必ず後に続くように

滑落しないように、できる限り音を立てないように、それからマムシに気をつけて。

水の流れる音だけが聞こえ、ときおり、私たちが踏みしめた草木のパキッという小さな音がかすかな音を出した。仙人に手を差し伸べてもらいながら、釣りポイントまで辿り着いた。

今日は釣れないな。前日の天候か、先人がすでにあったのか。

弟子たちがもうすぐ秋田から到着するらしく、仙人のジムニーに乗ってもと来たヤブを引き返していく。フロントガラスにヤブがガサガサと覆いかぶさった。凸凹の地面は体ごと吹っ飛ばされそうになるが、どこか冒険家になったような気分で高揚感があった。

意外とこのドライブ好きだな

運転するのは勘弁だけど。道ないし(笑)

これで、熊出てきたら、リアルワイルドサファリだよね。熊遭遇率100%のラガーマンをチラッと見た。