やり残しミッションその1

2015年の穴あきパズル

それはとてもとても小さなピース。けれど、どれだけ小さくても穴の空いたパズルは未完成のまま。前回旅では、(悪天候で気が乗らないままに)大きな観光名所を巡ったが、”呼ばれていない”と諦めた場所がまだ残ったままだ。どこか歯痒い、違和感を残すウィーンで、9年越しの思いを叶えていく。今回は不思議と街の空気が心地よい。

因縁のザッハー

さて、ミッションその1はこちら。前旅、因縁の場所第1位。背景はこちらから(笑)

そしてこの当時のストーリーには続きがあって、「ウィーンで行けなくて残念だ」とザルツブルクで友人になったリカちゃんとユハに話したところ、

ザッハーいいよね。じゃ、一緒に行こうか?

ということになった。ホテルザッハーはザルツブルクにもあったのだ。ザルツ歴も長いリカちゃんに続いて軽快に路面電車に飛び乗って深夜閉店間際のザッハーに到着した。正装のドアマンと立派な建物はウィーンとそっくりだったが、友人たちと訪れるザッハーはウキウキするテーマパークエントランスのようだった。

しかし、残念なことに深夜でカフェザッハーはすでに閉店、しかしザッハーバーは利用できるという。

ザッハーバーでザッハトルテはいただけますか?

リカちゃんがそう聞いてくれたけれど、ケーキはカフェ利用のみのようだった。残念に思いながら入店し、案内されたザッハーバーのラウンジ。それはもう、ため息まじりに思わず出た言葉は、”最高”。深夜だということもあって貸切状態。ザッハトルテのことなど忘れてしまうくらいに素敵な空間で遅くまで語り合った。

ホテルザッハーのザッハトルテ

ウィーンを代表する5つ星ホテル ザッハー ウィーンにあるのがカフェ ザッハー ウィーン。過去にいろいろあったようだが、ここがオリジナルザッハトルテの発祥の地とされている。(それぞれのお店ごとに味が違うらしい)

そもそも、ザッハトルテは、チョコレートスポンジケーキにあんずジャムをサンドして、チョコレートでコーティングしたケーキ。オーストリア、ウィーンの銘菓。

リベンジを決意し、ウィーンのザッハーエントランスへ。2015年の教訓を踏まえて、バックパックの奥底におしゃれ服もしのばせてきた、もう登山靴じゃない!(勝手に戦闘モード)

え、行列?

ここを訪ねた頃には、他のカフェのクオリティーの高さは承知だったので、あえてここに行くことに固執する理由ってなに?なんて自問しながら40分の行列に耐えてようやく入店。さすが、スタッフさんのオペレーションもしっかりしていてスムーズに入店できた印象。店内にはドレスで正装しているお客さんもいて、とてもゴージャスな雰囲気。

ここは観光客向けの場所ではあるが、この雰囲気のなかで味わうザッハトルテは、そりゃもう格別。

”甘すぎる”ケーキも多いなか、そこまで甘すぎることなく(普段カカオマスしか食べない私からすれば、正直甘いのは甘いけど一般的な甘さよりも控えめ)濃厚なチョコに包まれてすぐに食べきってしまった。オーストリアに来てから、ロロに教えてもらってハマってしまったメランジェをずっと飲んでいる。

ちょっとおしゃれして、ミッション1コンプリート。