あまのじゃくですがイッキ観でした
日本人で描く日本の歴史
イギリス滞在中、幾度となく皆の口から聞いた”将軍”。どうやら数々の賞を受賞しているらしい。「日本が舞台だが観たか?」と聞かれるが、観ていないし、観る予定もないとあっさり答えていた。まず、流行り物はあまりみない性分で、というあまのじゃくなことと、一般的にハリウッドの描く日本舞台の違和感が観るに堪えないということがその理由だ。

そんな私が帰国して、いっき見してしまったのは、私の上の弁解が思い込みに過ぎないと分かったから。きっかけは、映画に詳しいイギリスの友人から強くおすすめされたことだった。日本の歴史には詳しくないけれど、期待以上だったと言うのだ。
まず、キャストを見て驚いた。この名優キャストなら。

ドラマはジェームズ・クラヴェルの1975年の小説『将軍』を原作としたフィクションだが、ほとんどの登場人物は歴史上の人物をモデルに描かれている。台詞のほとんどは日本語で、言葉だけでなく動作や舞台背景全てが違和感なく、日本の時代劇を観ている感覚だった。これは、日本を描くハリウッド作品を見て初めて抱く感覚だった。
これは主演兼プロデューサーを務めた真田広之さんが「日本人が見てもおかしくない日本を描こう」と尽力されたことの功績だという。受賞時、彼はこのように述べている。
こだわったのはオーセンティック。私が演じた役は、歴史上実在する家康という戦国の世を終わらせた人物です。皆さんが思うSAMURAI(ハリウッドがこれまで描いてきたSAMURAI)とは違います。今回はオーセンティックにこだわりました。
日本文化の描写が本当に細かく描かれていて、これはまだ観ていない日本人の皆さまにも一度おすすめしたい。私のように、普段洋画しか観ない方も、時代劇好きだけどハリウッドの日本描写が滑稽で避けている方も、10話なので比較的サクッと観れてしまう。
忠誠、義理、建前と本音を入り混ぜながら、展開していくストーリー。決して直接的な言葉ではない。やり口はとても巧妙で、策士だなあと思わずにはいられないが、それでもなお魅力的に映る虎永様の人たらしっぷりたるや。
日本人が観ていいというのなら、ドラマの価値が高まるね
友人がにんまりとしていた。
(ミュージカル人間としては、話が暗黒過ぎるのだが、、)
