高千穂の雲海の名所と言えばここ。雲海の季節になるとカメラマンたちが早朝からたくさんやってくるとか。家から山のほうを見ると(悪天候で)いい具合にガスっていたので少し足を伸ばしてみることにした。(ランニングをされている方に近いよと言われたけど家から歩くとまあまあ遠かった笑)車なら市街地から近い。

道中の楽しみ

国見ヶ丘を目指し押方方面に歩いていると、道の駅高千穂の前を通る。道の駅と言えば、観光先で利用する程度の存在だったが、ここに来てからは貴重な食材の調達地になっている。観光客向けの商品だけでなく、地元の特産品や新鮮な野菜が置いてあるので大変気に入っている。家の冷蔵庫には道の駅の珍しい野菜や、手作りの饅頭、柚子胡椒などが入っている。地元の特産品は原材料もシンプルなものが多く、ついつい買い込んでしまう。高千穂だけでなく、隣の五ヶ瀬や日之影、延岡の道の駅もこの地方の魅惑的な特産品が手に入るので、車に乗った際には何度となく利用した。食べ物なら、道の駅かAコープで全部手に入るよ(笑)旅の参考にどうぞ。

道の駅前

道の駅には、神楽面の巨大なモニュメントがあり、神楽面ファンとしてはよだれもの。

そう言えば、YAMAPのリアル高千穂ハイカーバッジの交換場所もここ。限定なので、まだ在庫があるか確認しに行ってみた。登ったのかい?と聞かれ在庫確認をしにきたと伝えると、急がないとなくなっちゃうよ〜笑とボックスに入ったバッジを見せてくれた。めちゃめちゃカッコいい!予定が合わずなかなか行けていないのだが、リアルを見ると必ずゲットしようと決意を新たにした。山登りをされているスタッフの方がいらっしゃるので、山に興味がある方は話を聞きにいくとよい。

そして歩いていると出会う絶景。散歩がやめられない理由がわかるかと。

道路脇ふと横を向くとこれ、フゥ、美しい

押方に入ると、雰囲気のある神社を見つけお参りをする。境内も静かに涼しい風が吹き抜ける心落ち着く場所だった。

ここから先はひたすらに、単調な車道を歩く。国見ヶ丘への道は道路工事により平日時間差の交通規制がされていることもあるようなので、行く前に交通状況をチェックしてから向かうのがおすすめ。この日は、結局一台の車とすれ違うこともなく、歩いている人を見かけることももちろんなく、たまに小躍りしながら展望台を目指した。

国見ヶ丘展望台

雲海の名所に到着。雨がチラつく薄暗い夕方に。予想通り、ガスっている。

気象条件が重なると、この景色一面に雲海が立ち込め幻想的な光景が見れる。

えーと、これは、雲海ではなく、ただの悪天候というやつですな。

展望台からしばらく続く道を歩くと、国見ヶ丘ブランコという絶景を背景に写真が撮れるスポットがあるので、皆で来た際にはぜひここで写真を撮るとよい。自撮りせず誰かに広角で撮ってもらうのがおすすめ(笑)

絶景のあと

離れた2ヶ所の展望台を見終わるころ、小雨がどしゃぶりになってきた。いつも通り軽装なので傘など持ってこず、登山靴(通勤靴)で自身最速のスピードで丘を駆け下りた。(タイム測ったら記録出るんちゃう?)

びしょ濡れのまま疾走し、ずっと行きたかった場所に向かった。

「すみません、開いてますか?」

「あいにく今は、酒類も提供していないし、食事も電話予約限定の営業にしとるんよ」

パンデミック後、高千穂も例外ではなく時短営業や休止の店が多い。実は、この寿司屋は高千穂に住む以前に一度訪れたことがある。フレンドリーな大将の人柄とネタの旨さに舌鼓した。高千穂に来たら再訪したい場所のひとつだった。以前は、地元の方が寿司を楽しんでいた店内も今日は静まり返っている。

実は以前にも来たことがあると伝えると、なんと覚えていてくれたようで再訪を喜んでくれた。

そして、「あ〜あのときの!もちろん覚えているよ!髪型が全く違うからわからなかったよ。いや嬉しいねえ。今日は一人かい?」と特別に席を用意してくれた。

「酒類は提供できないけどね。一人前なら今からすぐ作るよ。ここに座ったらいい。来たってことはご飯まだでしょ。何が食べたい?」

本当に、ここの寿司は今までに食べたなかで一番美味いと言っても過言ではない。その後もまだオーダーしてぱくぱく食べる私に「君、ほんとよく食べるねえ。。」と大将は驚いていた。

国見ヶ丘から疾走してきたというと、さらに驚いていた。

店に入れてくれた大将に感謝し、美味しいもので腹が膨れて失速したものの、軽快な足取りで家路に向かった。また今度友達と食べにきたい。