木のジュエリーを身につけて

ハンドメイドで心地のよいジュエリーを

12月のワーケーションでお会いした山口の、いや世界の木工作家、斎藤稜さん。創作への思いを伺うなかで自然、木に対するリスペクトが伝わってきて、彼の生み出すプロダクトはなんて幸せなんだろう(木にインタビューしたらそう答えるのでは?)と思わずにはいられませんでした。今にも動き出しそうで生命力のある作品ばかり。

稜さんの作品とともに

”作ること”にフォーカスしたワークショップの時間は心地よい時間でした。そんな彼の工房から未完成のまま持ち帰ってきた、不思議なかたちの木のジュエリー。完成したのでお披露目です。

モチーフの赤みがかった木は、”ブビンガ”という熱帯アフリカ原産の木だそうです。長い時間をかけてゆっくりと成長する木は繊維が緻密で堅く、美しい木目が特徴。使うほどに深みのある色と艶が出てきてエイジングも楽しめるのだとか。

揺れるRYOドロップデザイン、内側にはシェル

私自身、アクセサリー作りが趣味でこれまでにいろんなモチーフ、素材に挑戦してきましたが、木のジュエリーを身につけるのはこれが初めて。サイズも大きめでインパクトのあるRYOドロップデザインですが、普段使いできるものが欲しかったので、いろいろ付け足したくなる気持ちを抑えてモチーフ部分以外はシンプルに(笑)お気に入りのイヤリングが完成しました。

木モチーフは想像以上に軽くて付け心地がよく、組み合わせでいろんな表情が出ることがわかったのでまたいろいろ作ってみたいです。普段モチーフ自体は購入することが多く、オリジナルで制作できたのは大きなポイントでした。そして、民族衣装を着ないと自分には木モチーフ似合わないのは?と思っていたので、普段使いにも馴染むと知れたのは新たな発見でした。

居心地がよくロケーションも最高の秋穂の工房

斎藤稜さんアカウントはこちら

稜さんの作品を見てみたい方はこちらから。定期的にワークショップの告知もされているので、気になった方はぜひチェックしてみてください!

アクセサリーを作ること

仙人に憧れていると公言していますが、山歩きにも自作のジュエリーを最低でも1つ付けていきます。装飾付き仙人もありでしょう。(トレックに適したデザインを常に模索中)

手持ちのアクセサリーを見返すと自身のハンドメイド作品かヴィンテージがほとんど。好みのデザインが揃っているだけではなく、それを眺めると旅先の思い出や景色、その時の気分が鮮やかに甦ってきます。作った時期によって、傾倒している素材が違うのも面白いです。この1点以外どこにもない、世界でただひとつのもの。

年齢が上がるにつれて、周りには名の知れたジュエリーを身につける友人、知人も増えてきました。それに比べて、私の作るものは高級ブランドのロゴなど入っていないし、付けてみて違うと思えば1日でデザインもサイズも変化します。

「もう大人だから、”きちんとした”ジュエリーを身につけなきゃね」

そんな声もよく聞きます。確かに、「ティファニーで朝食を」でオードリーが身に付けているレイヤードのダイヤモンドネックレスを超えるものはこの世にないのでは?と思うほどに美しい。それに、70年代ライザのアイコンになっていたボーン・カフのバングルは、ホルストンの衣装に霞むことなく究極のシンプルさでセクシーさと強靭さを引き出しています。(偶然にも両方ティファニー製だけれど、特にファンではありません笑)多くの名だたるブランドには憧れの名品が揃っていますが、好みのハンドメイド品を身につけているほうが今の自分にはしっくりきます(山にも気兼ねなく持っていける)。あ、忘れちゃいけない、インドジュエリーも(インドジュエリー探索の記録はこちら)。

まだまだ飽きないな。作ることの楽しさを改めて思い出した時間でした。