高千穂ハイカー4座目は百名山アタック!そろそろ雪が積もり始めたらしいよと聞き、これは急がなければと快晴日を狙って出かけることにしました。
山頂を目指して
祖母山
早めに家を出たつもりでしたが、到着した頃にはすでに駐車場が満車に近い状態でした。宮崎ナンバーは少なく、九州各地からの登山客が多いようでした。登山口までの道もワイルドな山道で、ここですでにアドレナリンリッチに(笑)




太陽の熱でかなり溶けてはいるものの、標高が上がるにつれて残雪が見られます。溶けた場所がぬかるみになり、岩場と相まって少し歩きにくい箇所もありました。それでもまだ、この程度なので軽アイゼン等はなくても大丈夫でした。

山頂からの景色は雄大で綺麗でしたが、登山客が想像以上に多く昼食後さっさと下山することにしました。というのも、高千穂に来てからこれだけ多くの人を山で見たのは初めてだったので、にぎやかな山頂が少し狭く感じてしまったからです。独り占めの山頂では、うろうろと自室のように自由に過ごしているので(笑)

去ろうとしたとき、懐かしい関西弁が聞こえてきたので、写真を撮りましょうか?と声をかけたところ「こっちも写真撮ってあげるで」とおっしゃっていただき、珍しく写真を撮ってもらいました。
いいところ
山頂から少し下ったところのひっそりとした展望スペース。阿蘇山がはっきり見える眺望が雄大で心地よかったです。この場所では、仲の良さそうな年配のご夫婦が1組、ぐつぐつと何やら山飯を煮込みながら景色を楽しんでいました。

「まあ、高千穂に住んでいらっしゃるんですか。いつでも来れるなんていいですねえ。」
はい、いいところに住んでいます
自身でそう言いながら、スイスのグリンデルワルドで出会ったご夫妻の言葉をふと思い出しました。
「今日は本当にいい天気だったから、急遽仕事は休みにして、こうして登りにきたのよ。絶好のお山日和だわ。」まるで映画のCGセットに迷い込んだかのような雄大な景色を、お二人はうっとりした目で眺めていました。
風穴
え、この惹かれる箇所はなんなんですか(笑)

登山ルートからは外れるかたちになりますが、ま、一旦覗きに行きますよね。

はしごを降りた先は岩窟になっており真っ暗な内部は温度も何度か下がっているようでした。先が全く見えません。興味がありましたが、今回はやめておきました。
ポルトガル中部で現地の友人と沢沿いをトレッキングをした際に、同じような岩窟があり、「ここはおもしろそうだけど、きちんと準備していかなきゃダメだ」と友人が言っていたのを思い出したからです。
まず、風穴って何なん?ってとこからやな。

ほう、またの機会に。
白いお尻
順調に下山していると、ブンブンガサガサと物音が聞こえてきました。人影はないはずなのになとチラッと横目で見ると白いものがブンブン動いていました。
「不審者かいな、まじか。白い袋振り回して何してんねん。ここでテン泊?見んとこ。」
気づかれないように、早足で通り過ぎようとしたとき白いものの動きが止まったように感じて横を見ました。
あ、鹿ちゃん、のお尻が白い

あ、おじゃましました。不審者呼ばわりしてすみません。

六甲山トレイルではまず見ない光景なので驚きました。職場の方が「鹿なんていつでもどこでもおるき。車の横並走してくるよ。」と言っていたのを思い出し、この自然豊かな土地がますます愛おしく感じました。
