シントラ

リスボンから日帰りで行ける場所で有名な場所がここシントラです。王宮を中心に美しい城や貴族の別荘が点在しており、景観は世界遺産に登録されています。国内でも有数の観光地となっており、国内外から観光客が次々と訪れていました。

雰囲気のよい避暑地

15~20分おきに運行するシントラ内をめぐるバスもかなり混んでおり、今回は徒歩をメインに観光することにしました。石畳の坂道が続きますが、自然のなかの散策路は心地よく、またお店もこじんまりとしていてこの土地の雰囲気を存分に堪能できました。こじんまりしているので、飲食店はどこも満席でした。

アクセス

リスボンのロシオ駅かオリエンテ駅から乗車し40分程度で到着します。10〜20分おきに運行しているので使いやすいです(2.20€)。シントラ内は434番のバスが運行しています。

今回は1日でシントラとロカ岬を周る予定なので、リスボンでBilhete Train & Busというチケットを購入してから向かいました。このチケットは、リスボンからの鉄道とシントラ、カスカイス周辺をめぐるバスに利用できる便利な1日券です。(15€)

シントラ、カスカイスバスマップ

ちなみに、シントラの鉄道駅から中心部までは徒歩だと20分程度です。駅前にはタクシーもあります。

街歩き

王宮

駅から一番近いスポットがこの王宮です。もともとイスラム教徒が残した建物にその後増改築がなされ、多彩な建築様式が見られます。ポルトガル王家の夏の離宮のようです。

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王宮前の広場は広々としていて心地よく、街なかで買ってきたお菓子を塀のベンチに座って食べました。ポルトガル各地にケイジャーダと言われるチーズを使ったお菓子がありますが、13世紀から作られているシントラのケイジャーダはそのなかでもかなり有名なようです。各地で形状も違います。塩蔵したフレッシュチーズを水に浸けて塩抜きしてから使用するらしく、チーズの匂いは全くしません。いつものごとく、甘い美味しいやつです(笑)

レガレイラ宮殿

シントラの中心部から徒歩15分程度です。ゴシックの館で、このシントラ散策のなかで一番ワクワクする場所でした。

見どころは、この館、ではなく、不思議な庭園です。観光客も館より庭園のほうが多いです。広大な庭園のなかにはさまざまな仕掛けがあり、深い螺旋階段や洞窟が造られ、散策路の道は迷路のようになっています。

迷路のような散策路(道迷いしている人もちらほら、すれ違いざまにお互いに道確認する)

点在する見張り台のような高台に登ることができ、シントラの見晴らしを楽しむことができました。

庭のレベルはんぱない

綺麗な庭園だなあ、だけで終わらせないのがレガレイラ。

おや?

井戸のように深い。この階段をどんどん下に降りていきます。

迷宮の階段のよう

幻想的な光景が広がっています。

順番に石を渡っていきます。

この場所だけでも相当凝った造りになっています。これ、お庭のごく一部です、すごいですね。

上から見てみる

ペーナ宮殿までの散歩

有名な観光スポットを除けば、静かな住宅地が続きます。

坂道になっているので、徒歩で散策を考えている方は時間を多めに見積もったほうがいいです。何かと可愛らしい建物や景観の良い場所ばかりですし。

ノイシュバンシュタイン城(調度品が白鳥推しだった記憶)を命じたルートヴィヒ2世のいとこフェルディナント2世が命じて造らせたというペーナ宮殿。斬新な城造り流行ってたの?奇抜で一度見たら忘れられない色味の城で気になっていましたが、ロカ岬も控えているので今回は入り口前でスキップ。入場券を買うのに並ぶことも多いそうです。

元来たシントラの駅に戻ります。シントラからロカ岬まではバスで40分です。