ポルトガル最高峰のピコ山を目指してやってきた今回の旅。

登山ガイドの方から、予定している日程での山行は難しいかもしれないと連絡が入った。ピコ山は雲隠れてほとんど姿を見せないし、どんどん天候は悪くなっていくしで気が気でなかったが、考えるとより事態は悪くなりそうなので考えないようにしていた。
限られた日程の滞在だったため、直前まで待ってから最終判断をすることに。


前日の夜遅く、最終判断の連絡が入った。
残念ですが、今回は悪天候で登山は難しいとの判断になりました。
旅の目的を失ってしまったような気がして、目の前が真っ暗になった。
一気に気分が落ちていった。
何のためにこんな遠い土地までやってきたのだろう。

唯一救いだったのは、素敵なコテージに滞在していたことだった。生活するのに必要なものは全て揃っており(持て余すくらい)、しかもどの部屋も本当に綺麗で、ここならずっと住みたいと思うほどだった。部屋にいるのも心地がよかった。
いつまでも塞ぎ込んでいても仕方がないと、近くのスーパーに行ってみた。荷物が増えるからと控えていたスーパー物色を解禁した。

島だから海鮮料理で。海鮮やから白ワイン、と。

どや!魚介と野菜てんこ盛りや!

一人分ですが、なにか。
料理は苦手だけど、一種のメディテーションのようで、少し気分が落ち着いてきた。ワインはどれがいいのかよく分からず適当に選んだが、もっと強いのがほしい。そして、コルクの栓が戻せない。。魚介は最高に美味かった。

満腹になり、まるで自分の部屋のような居心地のよい空間で、あいみょんを聴きながら、空いてしまった予定をどうしたものかと考えている。