階段を登り、大学に向かいます。太陽が眩しい。

国内最古の歴史が息づく大学

ディニス王によって1290年リスボンに創設された大学が、コインブラの地に移転されたことが始まりだそうです。

大学のシンボル時計塔とラテン回廊

大学は街からオープンにアクセスでき、街と一体化しています。まさに”学生の街”。現在の大学は新校舎と旧大学に分かれており、観光客は主に旧大学のほうを見学します。

旧大学の入館チケット
大学というより観光名所な旧大学は入館チケットが必要です!

帽子の間、ジョアニア図書館共通券(€12)、時計塔は別途€2

鉄の門手前の総合図書館にチケット売り場、インフォメーションがあります。観光客で長い行列ができており15-20分程度並びました。

旧大学

鉄の門をくぐると開放的な中庭に出ます。

旧大学の入り口、鉄の門

中庭にはたくさんの観光客の姿がありましたが、広々としていて心地のよい場所です。

開放的な中庭と大学のシンボル
広場のジョアン3世像。眺望もよい、ここほんま大学?

ラテン回廊

かつて、ここではラテン語を話すことが義務付けられていたそうな。

きちんと休憩用のベンチがあるのがよい
ここにもアズレージョ

回廊の窓から外を見渡すと、絵画のような景色が広がっていました。

窓からコインブラの市内が見渡せる

礼拝堂

図書館の右側にあります。

アズレージョが目をひく礼拝堂

ジョアニア図書館

ジョアニア図書館の見学は時間指定制になっており、係員の誘導に従って見学していきます。建物左側の階段下が入口です。

ジョアニア図書館出口

見学は必ずグループで各階に移動し、単独行動はNGです。1階が学内監獄、2階が中間層、3階がジョアニア図書館です。

ヨーロッパの他の名門大学と同様、コインブラ大学も長年、独自の法制度によって自己統治する特権(学術法廷)を有していたようで、これにより学術関係者が一般犯罪者とは別の場所で保護されていたようです。中間層では、古書の閲覧ができ、日本との交流の歴史に関する本も展示されていました。

いよいよ図書館ですが、この図書館は撮影NGですので以下の映像でどうぞ。

図書館はこちらで

ディズニー映画「美女と野獣」に登場するシーンが、このジョアニア図書館にそっくりだと言われているようです。大学の公式ページにもその旨が記載されています。

コインブラ大学の映画に関する紹介記事

図書館には、天井まで壁一面30万冊の蔵書が保管されており、現在も大学関係者向けの図書館として利用されているようです。ただでさえ図書館好きなのに、こんな煌びやかな図書館だったら調べ物しなくても来てしまいそう。

知識を得るための武器として書物を利用するように

図書館内の碑文より

科学博物館

チケットでこちらも入館できました。旧大学から少し離れた場所にあります。大学の校舎を利用したような感じです。実験道具など実際に触って体感できるものがたくさんあり、小さい子も楽しんでいました。

館内は実験室のよう
アズレージョ
講義室

大学の敷地内とは思えぬ、博物館群のような建物と荘厳な装飾の数々。さすが世界遺産です。ここが現在も学生さんに利用されているなんてすごいですね。

世界遺産にもなっているコインブラ大学、建物が閲覧できます

新校舎

大学内には、旧大学だけでなく、新校舎もあります。現在、メインで使われているのはこちらですね。

ポルトガル6番目の王、ディニス王

観光地なのでキャンパス内には学生さんだけでなく、観光客も自由に行き来しています。

黒いマントを着た学生さんもちらほら。突然、マントを着た女子大生が話しかけてきました。

「どちらからですか?今課題してて、その一環でこれ売ってるんだけど、買ってくれませんか。このミッション終わるまで今日は帰れなくて。」コインブラの景色写真の絵葉書をいくつか見せてきました。

普段ならこういうのは聞くまでもなく断るのですが、炎天下のなかマントの学生さんたちがあちこちで声かけていたので、「早く帰れるといいね、課題頑張って」と声をかけ1枚購入しました。

薬学部

外観はとてもクラシックですが、街に溶け込み開かれた大学のように感じました。