伝説の2色の涙
サン•ミゲル島西部のハイライトは、ここセッテ•シダーデス(7つの都市)です。

セッテ•シダーデスはクレーターに溜まった巨大な湖で、写真では光で飛んでしまっているのですが、北側が”青の湖”、南側が”緑の湖”と呼ばれています。気象条件が揃えばその色の違いは肉眼でくっきりとわかるようです。(私たちもスコール後の夕方に行ったので色の違いがはっきりと分からずじまいでした)
王女と羊飼いの涙
サン•ミゲル島を治めていた王の娘だった王女は、窮屈な城での暮らしよりも大自然のなかで遊ぶことが好きでした。ある時、羊飼いの青年と出会い恋に落ちます。
しかし、許嫁のいた王女。このことが王にも伝わり、羊飼いと会うことを禁止されます。最後に一度だけ会わせてほしいという王女は王に懇願します。王は承諾し、2人は最後の面会をします。
2人は最後の別れで多くの涙を流しました。青い目をした王女と緑色の目をした羊飼いの涙は青と緑色の湖になりました。その後、2人は会うことはありませんでしたが、再び離れることがないように青と緑の湖はセッテ•シダーデスに残されています。


湖の周りにはいくつか展望台があり、また、ハイキングルートも整備されているようでした。近くの町に泊まって湖の周りをハイキングするのも良さそうです。
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近くにはモンテパレスホテルの廃墟があります。80年代に営業していたホテルのようですが、破産により現在も放置されています。建物は崩壊の危険があり立ち入り禁止になっていますが、サネラによると廃墟マニアには有名で人気の場所のようです。


セラード•ダス•フレイラス展望台からは、湖をもっと間近に見ることができます。

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続いては緑の湖、サンティアゴ湖。うっそうとした緑の茂みの中から、抹茶色の水が溜まった湖が出現します。

サネラ、アレックスと過ごした時間はとても刺激的で楽しい時間でした。アソーレスに来たことを後悔するくらいに沈んだ気持ちが、少しずつ和らいでいるのを感じました。美しい景色も2人と一緒に周ることができて、忘れられないくらいに素敵な思い出ができました。2人がいなかったら、私のサン•ミゲル島滞在はどうなっていたことか。想像もできません。連れ出してくれた2人に感謝です。

ポンタ•デルガーダの外に魅惑の場所あり。それが実感できたことも大きな収穫でした。