下山後の楽しみ

レイジーな昼前スタートで、八幡平を満喫して登山口に戻ると、すっかり夕方になっていた。下山後に売店でも物色しようかななんて考えていたが、閉店していた。

下山後、温泉に行こうか悩んでいた。

八幡平のすぐ近くには、東北最高地点にある天然温泉、藤七温泉があると教えてもらった。国立公園内にある温泉で、岩手山と八幡平の絶景を眺めながら、開放感あふれる温泉に浸かれるらしい。帰りの時間を考えると、下山後の温泉はここが最適のようにも思われた。

混浴だし、山奥だし、行ったことはありません。温泉は他にもありますし。

絶賛の口コミの一方で、地元女性たちのそんな現実面も聞き、躊躇していた。

しかし、せっかくだからトライしてみたい気もする。

よし!

車道脇の景色も美しい。ところどころに展望駐車スペースがある

松川温泉 峡雲荘

源泉掛け流しの秘湯が点在する東北地方。

当日の気分でどこの温泉に行くか決めようと思い、前日に藤七温泉も含めて周辺の温泉をくまなく調べていた。下山後、やはり東北温泉ビギナーには藤七温泉はハードルが高いと思い、松川温泉まで足を伸ばすことにした。ここも国立公園内にあるが、八幡平山頂から車で30分程度だ。

松川温泉も混浴だが、女性専用風呂も用意されており、利用しやすい印象だった。松川には有名な温泉旅館が3つあるが、今回は峡雲荘に行ってみることにした。松川温泉にはちょうど三石山への登山ルートも敷かれており、紅葉の時期は特におすすめの場所だと伺った。

H姐さまから、この地方は地熱発電が推進されていると聞いた。この温泉では、暖房はこの地熱発電を利用しているらしい。そういえば、この地熱を利用した八幡平マッシュルームがスーパーでよく売られている。

お湯は白濁の硫黄泉。

さて、硫黄臭の漂う温泉に入ってみる。硫黄濃度が濃いのでアクセサリーの取り忘れには気をつけて。時刻も遅かったせいか、入ったときはお客さんの姿はなく、後から来た数名のお客さんも常連の地元客であるらしかった。内風呂がすでに心地よかったのだが、肝心の(女性専用)露天風呂へ。

アブとトンボ!ここもかい!笑

職場の方から、”温泉の露天はアブがいて嫌なのよねえ、虫とり置いてあるんだけどね”という話を聞いていたが、”冗談でしょう?”と思っていた。アブとトンボが入れ替わり立ち替わり縄張り争いを繰り広げていた。

落ち着いて入れない。。

確かに、聞いたとおり、虫とりの網が常備されていた。

寒さでお湯も冷めやすく、アブ叩きもムードじゃないので、しばらく浸かってから内風呂へ引き返した。それから上がったり、入ったりを繰り返しながら、時間ギリギリまで滞在した。源泉掛け流しのお湯は本当に温まる。山で冷えた体はポカポカになった。ええ湯でした。

混浴風呂について

先に紹介した藤七温泉や松川温泉などは混浴露天風呂がメインです。大自然のなかに広がる開放的な光景で、テレビ等メディアで紹介されるのは、たいてい混浴風呂の映像であることが多いです。最近では、混浴露天でのタオル、湯浴み着OKの温泉も多いようなので、気になる方は事前に調べていくのがよいと思います。

私が今回訪れた松川温泉峡雲荘は、独立した女性専用風呂があり、気軽に温泉を利用することができました。

帰宅後

硫黄臭が取れません

使ったタオル、来ていた服、手持ちの持ち物。全て硫黄臭にまみれています。ふと動くと香ります。数日でおさまるかと思いきや、数週間〜1ヶ月程度取れませんでした(笑)布団にまで、硫黄臭が香るようになりました。。

地元民はそのことを十分に知っていて、”大丈夫だよ〜分からないよ〜”と言ってくれましたが、どんなアロマオイルもかき消すほどの威力でビビりました。


あとがき

本日、10月6日岩手山で初雪が観測されたらしいです!ひゃー