盛岡の歩き方

駅からぷらぷら材木町まで

せっかく岩手に住んでいるのに盛岡を歩いたのは数回。観光を一度もしていない、ことが気にかかっていた。以前来た際に、マリオス展望台でゲットした”ことりっぷミニver.”をはじめ、あの場所で手に入れた観光冊子が私の街歩きの全てになった。

生まれも育ちも盛岡のおかるをはじめ、頼りになるジモティーの友人はできたが、地元民ほど「ここは特に何もないよ」と言うのである(笑)

北上川

川沿いまで降りることができるので、河川敷沿いを歩くのもよい。(歩いている人誰もみかけなかったけど)

ことりっぷによると、盛岡市内は江戸、明治期の歴史的建築物が町並みに溶け込んだ風情のある城下町らしい。喫茶店や雑貨店もたくさんあるようだ。

そういえば先日、親と同年代のおじちゃん(おじさまと呼んだほうが似合う)に聞いた話によると、昔から盛岡はコーヒーにこだわっている店が多くて、コーヒー好きにはたまらない純喫茶もたくさんあるようだ。おじさまは、よく飲みにいくんだよと嬉しそうに教えてくれた。確かに、少し街を歩いているとコーヒーを提供している店も多く、価格も”都会価格”だった。

岩手のような地方には珍しくそれなりの値段なんだけど、こだわっているから美味しいんだよ。

ここにも銀河鉄道

歩いているとタイムスリップしたかのようなお店をちらほらと見かけた。

伝統工芸の染め物屋さんも。

蛭子屋 小野染彩所

材木町

北上川の舟運が盛んだった江戸時代、材木商が多かったことから、材木町と名付けられたという地域らしい。

宮沢賢治の「注文の多い料理店」の出版元である光原社は、ここ材木町にある。現在はお店になっているが、落ち着いた場所にあり、平日の夕方は人もおらず、「雰囲気ある建物だな」と思いながらうっかり通り過ぎてしまった(笑)

材木町では、「よ市」と呼ばれる路上買物市が、商店街を中心に430mに渡り開催される。(4月~11月 毎週土曜日15:10~18:30開催)。”よ市”は”夜市”ではなく日中に開催されるようだ。残念ながら、今回は平日で見ることはできなかったが、おかるによると、地元の野菜や果物、花、手作りのパン、地ビールなどが販売され、結構な賑わいだそうだ。

商店街の和菓子屋さんに入ったが、「お団子は、よ市だけなのよ、ごめんなさいね」とお団子にありつくことはできなかった。平日夕刻の商店街は少し閑散としていて、学校帰りの学生たちがちらほらと歩いているだけだった。

材木町のメインストリートは、「いーはとーぶアベニュー」と呼ばれ、賢治さんの世界観を体験できる場所になっている。モチーフもたくさん設置されているので、探して歩いてみてもおもしろい。