三ツ石神社

盛岡駅から徒歩で30分程度。バスも利用できますが、このあたりは一度も来たことがないので、街歩きをしながら神社を目指しました。あたりは寺院が多い地域ですね。

閑静な道を歩きつづけた名須川町の東顕寺の裏に、注連縄が張られた3個の大石があり、そこが三ツ石神社です。おなじみグーグルさんに案内してもらうと、この言葉どおり東顕寺の裏に案内されました。季節外れでも見事に枝垂れていた盛岡市の天然記念物シダレザクラの木を見ることができましたが、この裏からは神社には行けませんでした。また外に出てぐるっと回らなければなりません。

東顕寺のシダレザクラ

神社の大石は、岩手山が噴火した際に落ちてきたとされ、「三ツ石様」と呼ばれ信仰を集めてきました。伝説によると、盛岡城下には羅刹鬼という鬼がいて、その悪行に苦しめられていた人々が三ツ石神社に祈願したところ、鬼はこの3つの大石に縛り付けられたようです。鬼は降参し、二度と悪さをしない、ここには来ないという証として、大石に鬼の手形を残したとされています。

岩に手形」、これが「岩手」になったといわれています。

神社に着く頃には、すっかり雨足が強くなってきました。メディア取材の方がいらっしゃいましたが、悪天候で一時中断されているようでした。

石の上に手形が見えるとか、見えないとか。

そういえば、鬼の退散を喜んだ里人たちが、三ツ石のまわりを「さんささんさ」と踊ったのがさんさ踊りの始まりだと言われているそうで、こちらの神社ではさんさ踊りが神事として奉納されます。

8月のさんさを見て以降すっかりファンになってしまったさんさ踊り。当初”さむさ(寒さ)”と勘違いしたさんさの由来はこちらにありました。(8月さんさ踊りの記事はこちら