除夜会までのミッション

正念寺にて

今年の大晦日はちょっと違う。

そう、今年は高千穂の正念寺に帰ってきた。大晦日のこの日は、夜の除夜会までに済ませることがある。

寺の大掃除

各自、雑巾を固く絞り、割り振られたエリアをくまなく磨き上げる。歴史を積み重ねてどっしりとした木の建物は磨きがいがある。磨くほどに木目がくっきりと現れて美しい。夢中になってくる。

幼い頃、祖父母宅の縁側の木の感触がまだ足裏に残っている。木はその時々の気候や天気によって温度や質感が絶えず変化していてその木の感触が大好きだった。走り回り、そして寝そべった。

そんなことを思い出しながら、本堂周辺を磨いていた。

雑巾を持つことすら久しぶりで途方もなく思えた大掃除だったが、皆で磨き上げると想像以上にスピーディー。そう言えば、毎日の学校掃除はあまり好きではなかったけれど、年末のみ実施される教室の窓掃除だけは担当に立候補するほどハマっていた。低学年のときに担任の先生に教えてもらった”窓ふきの極意”を会得以後、もはや趣味のようになっている。本堂の窓もピカピカになった。

窓磨き、革磨き、そして木をふく(磨く)こと。どうやら磨き上げることが好きらしい。

今夜の準備を整えていく。雨は止むだろうか。

空気の澄んだ特別なこの場所で、皆と年末年始を過ごせることがとても嬉しい。