帰りたくなる場所
ストラウドの温かい家族とお家
ストラウドでは、マットの家に滞在している。彼とは、初日から文化の違いや政治、健康、仕事、旅、音楽、恋愛など、本当にさまざまなトピックについて議論した(”話した”ではなく”議論した”というのはこういう時に使うのだと思う)。外国語であるトピックについて深く話せるようになることは、私の目標のひとつだが、未熟さを実感する毎日だ。

しかし、マットと話すときは、”わかった”と感じる。これはとても不思議な感覚で、それは多分彼が外国人との交流に慣れていて毎度辛抱強く聞いてくれることと、癖のないきれいな英語でゆっくり話してくれることも大きな理由のなのだけれど、私の返答に対して、まるでソクラテスの問答のように、なぜそう思うのかと哲学的なアプローチを取ってくれたことも大きい。「それ、日本語でさえ答えるの難しいんだけれど」幾度となくそう返答したが、彼はいつも辛抱強く返答を待っていた。

彼はここコッツウォルズ出身で、この土地をとても愛しているが、かつてはスペインやインドに長期で住んでいて、旅の話や食の話も興味深かった。アーユルヴェーダに興味があると言うと、彼の書棚にはそれがあった。インドに住んでいた頃、いろいろ学んだのだという。本には書き込みがたくさんしてあった。

ここでもイギリスの食や医療事情をたくさん聞くことができた。

彼はとても娘思いのいいお父さんで、いつも娘さんアルマのことを気にかけている。そして7歳の彼女もまた、元気でおませで、とても可愛らしかった。いつも私の部屋にやってきては、私のジュエリーケースに釘付けになっていた。見せてあげると、目をキラキラさせてうっとりしていた。手作りのアクセサリーを付けてあげると、とても似合っていてプレゼントした。
これ、あなたが作ったの?ほんとに?いい趣味してるわね。

風でなびく長いゴールドの髪からちらっと見えたジュエリーに、少しお姉さんになったアルマが見えた。こんな可愛い娘がいちゃ、マットも気が気じゃないよね、なんて思って彼を見ると、やっぱり、ちょっと心配そうに眺めていた。
彼女は好奇心旺盛でとてもお転婆なのだけれど、私と二人になったときには、真剣な顔つきで自分の思いを打ち明けてくれたりして、7歳でもその時なりにしっかりと考えてるよな、と7歳の自分を重ね合わせた。
そしてお礼にと、タトゥーをしてくれた。(タトゥーシールなんて久しぶり、ウキウキ)
以前、学校のお祭りで売ったこともあるのよ。
とチャームも作ってくれた。はー、もう可愛い、アルマ。

そしてマットが「明日彼女は移動しちゃうんだよ」と言うと「なんで?ということは私たちも一緒に行くのかしら?」って(泣)「彼女だけだよ」というと、「やだ」とアルマ。すると、アルマは部屋に行きお人形をプレゼントしてくれた。
これは、あとからマットに聞いた話だが、あの人形は毎日彼女が通学バッグに付けていたもので、本人も一番気に入っていたものだから驚いたとのことだった。

後日談;彼らに会いたくて、結局イギリス滞在中に3回も滞在させてもらいました。ありがとうございました。