時折雨のチラつく夕方、ふと思い立ち秋元地区に向かいました。秋元地区は、高千穂のなかでもひときわ山の奥に位置する地区で、離合も難しい細い道を通っていかなければ辿り着くことができません。偶然高千穂特集の冊子を見かけ、かねてより行きたいと思っていましたが、アクセスを思うと二の足を踏んでいました。

くねくねと続く薄暗く狭い山道をライトを照らして進みます。離合場所がなく工事中でさらに難易度が増した箇所など、想像以上に険しい道で驚きましたが、何台か見かけた地元の方の車や宅配便の車などはいとも簡単にするりと通過していきます。お見事!

次第に民家がちらほらと。

この集落付近までは地域のバスも発着していますが、本数が極端に少ないようなので、観光で訪れる際は車での来訪をおすすめします。この集落よりさらに奥の神社方面に住んでいらっしゃる方の話によると、町に出るためバスに乗る際はこの付近まで車で送ってもらうとおっしゃっていました。思わず息を飲むような美しい景観ですが、住むとなるとやはり不便なことも多いようです。

以前、秋元地区の方と話をした際に、古民家のめしや”しんたく”という地元の方が営むお店が美味しいと伺っていたので尋ねてみましたが、15時で閉店とのことですでに閉まっていました。今度はもっと早く来よう。

さらに奥地へと進みます。

秋元神社

秋元神社に到着すると、あたりはさらに気温が下がりました。拝殿が鬼門を向いているとのことで、より強力なパワーが宿る場所と言われているようです。秋元神社から湧き出る御神水は名水で名高く、私もボトルを持参してありがたく入れて帰ってきました。

帰り道、まだ神社があることに気づき立ち寄りました。鳥居を進んでいくと、社などはなく滝が御神体のようでした。

自然のなかを車で気ままに散策し、綺麗な景色に心が和みました。

帰り際、直売所に寄ってみると、秋元地区で採れた野菜が並べられていました。ここで見かけた生しいたけほどぷりっぷり肉厚なものは見かけたことがありませんでした。他の野菜も吟味していると、地元の方に出会い、よければこれ持ってかえってとお野菜をいただきました。(両替もしていただき感謝です)初めてみる野菜でしたが、はやとうりといううりらしく炒めて食べるとよいそうです。

はやとうりと言うらしい
直売所に貼ってあった散策マップ

次は、しんたくでランチやな。

日も傾いてきたので、もと来た細い道を引き返し家路を急ぎます。短い時間でしたが、おもしろい散策ができました。