ベイサイドの光のなかで
光のショースペクトラと旅の振り返り
ディナーを終えて外に出るとすっかり夜の景色になっていた。暗闇の中で光る飲食店とビル街。
思えば滞在中、旅の疲れと予想外のハプニング頻発にぐったりしているマッキーを何度も目にしてきた。
マッキーは今回の旅楽しめたのかな。
旅のハプニングはある種醍醐味で後になればいいネタにもなり得るが、普段は見ない表情を近くで見てきただけに気に掛かっていた。
一番印象に残ったのは、チリクラブ!
冗談とも本気とも取れるその言葉に、彼女と旅ができてよかったなと改めてこれまでの時間を思い返していた。
私はと言うと、前回旅とは全く違った景色を見ることができた満足感と居心地のよさを感じていた。
”多民族国家”を謳うこの国で垣間見た、土地や民族間の歴史。そして思いがけず知ることになった、日本の歴史。観光客にとって、いろんな人種や言葉の飛び交うこの空気感は刺激と開放感にあふれているが、各国から出稼ぎにきている人たちや住民たちから聞く実生活はまた少し違うように思えた。見える部分を徹底的に管理し”美しく”魅せることに異議はないが、その美しさに隠された内側に興味がわいてくる。
リトルインディアは、もはや心のホームになった。もうすぐ帰国するのが信じられない。
これまでのマッキーとの旅はこちらから。