ご機嫌な最後の晩餐

チリクラブの特別感

マッキーが強い眼差しでこっちを見た。

せっかく来たからチリクラブは食べてみたい。

インド飯に満足していた私にとって、それ以外の食事を摂ることはさほど重要なことではなかった。ただ、「この旅を締めくくるディナーをインド飯にしよう」なんて言おうものなら、(たとえ高級店であっても)マッキーが発狂しかねない。

前回旅でも、友人の強い希望で最後のディナーはチリクラブに決定した。特段何も調べていなかった私たちは、ホーカーズのノリで、予約もなしにふらりとチリクラブの有名店を訪れた。もちろん予約客で満席。そこから数軒チリクラブを謳う店を訪ね歩き、4,5軒目くらいでようやく入店することができた。

そこの店内にいた客は豪華にドレスアップした中国ギャル1組のみでとても静かな空間だったが、そのぶんスタッフのサービスも行き届いていた。時価で提供されるチリクラブはそれなりの金額だったが、とりあえず味は美味かったし、同時に提供される中国パンが気に入った。ただ、ホーカーズ飯と高級チリクラブを天秤にかけると、私は断然ホーカーズ派だった。そして、高級中華料理店で思うことなのだが、どうしていつも緑の野菜があれほど高価なんだろうか。生野菜を持ち込みたくなる。

前回の教訓を踏まえて、下調べのうえ、数日前にお店を予約をすることにした。予約後、何度かリマインダーメールが届くので安心だ。

早い時間帯だったが満席状態。予約していたのでスムーズに入店できた
公式ページから簡単に予約できる

JUMBOを予約していると言うと、昼出会った地元のギャルたちはそれは最後のディナーにバッチリだと太鼓判を押してくれた。

JUMBOはいいお店よ。個人的にはペッパークラブが好きだけど、スタンダードも悪くないわ。

ホーカーズのギャルたち

やはり、チリクラブには特別感があるようだ。

JUMBO Seafood

入り口で名前を告げるとスムーズに入店、すぐに席へ案内された。店内は予約客ですでに満席状態。テーブルには担当スタッフが付き、オーダー等は全て担当に告げる。スタッフの対応は丁寧だが、店内は混んでいて皆さん大忙しなのでつかまりにくい。

満席の店内

マッキーを見ると、とてつもなく嬉しそう(笑)本当に楽しみにしていたらしい。

嬉しそうなマッキー

料理が運ばれてくると、マッキーのテンションマックスに(笑)

1人あたり2組の使い捨てのグローブ、はさみ、カニフォークは食べる際に提供されます。グローブをしていても手は汚れるので、ウェットティッシュは持参したほうがよい。トイレ前に広い手洗い場があり、食べ終わると席を立って手を洗いに行く客の姿も多い。

私は気になっていたバーリー初体験。バーリーは大麦を煮出して甘みを付けた飲み物で、シンガポールではよく見かける。亜熱帯のこの国では、体にこもった熱を排出する飲み物として好まれているらしい。パンダンリーフも加えられていて、すっきりで飲みやすい。快晴の日の街歩きの際にちょうど良さそうだ。

自家製バーリー(Barley)

旅の締めくくりに、聞いておきたかったこの質問。

この旅で一番印象的だったことは?

間髪いれずに答える彼女。

マッキー

これ!

なんでやねん、もっと他にようさんあったやん(笑)

ご機嫌なラストディナー、堪能。