カフェと幸福度の考察

自分好みのカフェを見つけたとき、なんとも言えず幸せな気持ちになる。外観や内装はもちろんのこと、フードメニューや飲み物の美味しさで二次関数的に増大する。20代の頃はカフェ巡りが大好きでいろんなカフェを訪れたが、それなりにハズレのカフェも引き当てた。今思えば、都会に目新しくできたオシャレさだけが目をひくカフェに引き寄せられがちだったからだろう。次に訪れると閉店している確率の高いヤツ。カフェマニアでもなんでもないが、カフェに思いを巡らせる。

ウィーンのホステル近くで見つけたカフェ

お気に入りのカフェ

今でも忘れられないカフェがいくつかある。国内では、そのほとんどは神戸にある(あった)。大学時代、大阪歩きがメインだった私にとって、神戸のカフェは”ハイカラ(今も通じるやつ?これ)”な毛色の違う空間だった。社会人になると、地元に戻ってきた際には神戸カフェ探索にのめり込んだ。

お気に入りだった理由は、その空間で感じる幸福感だった。全て個人経営のこじんまりしたカフェで、店主たちの、フレンドリーだけどお客さんたちの空間はリスペクトして踏み入れない、そんな適度な温かい距離感が心地よかった。食事はひとつひとつを手作りしているので、サーブまでに少し時間はかかることもあるけれど、心遣いが感じられた。

別の紅茶専門のカフェでは、ひとつひとつ素人にも分かりやすく説明してくれ、座席でも実際にデモストレーション。あのカフェで紅茶の美味しさを知った。

以前の記事にも書いたパリのあのカフェは、皆で集まるれば今でも賞賛の的になる。(記事はこちら)メルボルンのフラットホワイトは味もパフォーマンスも格別だったな。

「ダンケ」のカフェ

”前回のウィーン訪問は鬱々としていた”、と散々書いてきたが、カフェに関しては別の話。観光地からほどよく離れた閑散とした通りの一角に偶然見つけたカフェ。小さな店内に、ポツポツと来店する地元の人たち。日常の休憩場所のような感じで、混みすぎず、かと言って閑散としてるわけでもなく、店内に飛び交う「ダンケ」の言葉が温かかった。雨に降られて憔悴しきっていた私は、美味しいカプチーノとパンで休憩していたのだが、隣席の地元の人たちと仲良くなり、次第に他の人たちもジョインし、数ヶ国語飛び交う店内はにぎやかで、「ダンケ」のカフェはウィーンの思い出のハイライトになった。

当時入ったカフェにて

ウィーンのカフェから

今回のウィーン散策でもいくつかのカフェを利用したが、どこも”当たり”だった。なぜにこんなにカフェのクオリティーが高いのか。久々に訪れるヨーロッパで、プラントベースメニューがさらに充実していたことだけではなくて、その心地の良さが格別なのだ。

ファラフェル麺;ヴィーガン

ブログにも書いてきたとおり、ここ数年は山に囲まれた日本の地方中心に滞在してきたため、カフェそのものを見つけることに苦労した。新しい土地に移住すると、地元の人たちにパン屋とカフェを尋ねるのが恒例になっているが、幾度となく返ってきた言葉はこれだった。

残念だけど、そんな気取ったものはここにはないわよ

そして、都会に行けば、店内は人でごった返し。結局チェーンで適当にテイクアウトする。

ここウィーンでは、一部の観光客向けのファンシーカフェを除いて、まずそこまで混んでいないことが多い。

居心地が最高

時間帯もあるし、夏で外の席のほうが人気なので、店内には多くて数人、貸切の時も多かった。店内には自習している学生の姿もちらほら見かけたが、都会のスタバよりも圧倒的に捗りそうだ。

アプフェルシュトゥーデルとメランジェ

ちなみに、中心地ではこんなワークブースを見かけたが、ウィーンならカフェでもリモート会議できちゃうんじゃない?作業するだけなら、カフェ一択。一応、ワーケーションネタで載せておこう(笑)

カフェの奥では、地元のおじちゃんたちが大きなビール片手にドイツ語で楽しそうに話している。ホールはスタッフ一人だけでなかなかつかまらないが、それが逆に、永遠に居座れそうな気がしてしている。特に差し迫った予定もなく、居座ってもいいのだが、特にやらなければいけないこともなく、カフェメニュー全制覇!みたいなこともやる気分ではないので、そろそろ外に出よう。カラッとしていて暑すぎず、初夏のヨーロッパの日差しは心地よい。

想像以上に野菜もりもりだったブッダボール(オプションめっちゃ選べた);ヴィーガン

ここ住んでるの?どれくらい?

ゆるっとぷらぷらしているからか、聞かれがち。まさかのウィーンでねえ。今日も心地の良いカフェで充電して街歩き。