マルチバーム

実験は苦手ですが、図工は大好きです。

最近は、個人でも簡単に化粧品の原料を手に入れることができます。効能を持たせる場合、製剤特性や組み合わせを少し考えないといけないこともありますが、このバームに関しては、自分好みのキープ力や質感、香りだけをおおまかに決めて混ぜるだけ。何度か作りましたが、少し割合が変わるだけで出来上がり具合が変わってきます。

久しぶりに髪を短くしたので、今回はウェット感、キープ力重視のヘアバームを作ります。ヘアバームとして作りますが、ボディーバターや保湿クリーム、リップバーム、練り香水等として全身に使用可能です。あれこれと使い分けの数を増やすよりマルチに使えたほうが便利ですよね。そういえば、アイスランドでの滞在先のオーナーは、エクストラバージンのココナッツオイルを大量にストックし、「料理からグルーミングまで全てこれだけ、万能だよね」と言っていました。(家はココナッツの香りが充満してた笑)

手作りの利点としては、

  • ゼロウェイスト(プラ容器の削減)
  • 自分好みの原材料だけでできている
  • 好きな量だけ作れる
  • 好みの質感が調整できる

もちろん防腐剤等は入れていないので、早めに使い切るのが前提です。肌の弱い方や、オーガニックで作りたい方など、それぞれ個人が納得した成分、量で作るのがよいと思います。いくつかおすすめの商品を紹介しておきます。

<ヘアバーム>(ウェット感、キープ力あり)

材料(20g)

  • シアバター 5g

  • ミツロウ(精製) 5g

  • ホホバオイル 10mL

  • 精油 4滴
  • 作り方

    1. 精油以外の材料を耐熱容器に入れ、湯煎で溶かす(面倒な場合レンジでもOK)
    2. 溶けてきたらスプーンで混ぜる(ミツロウの融点は約65℃)
    3. 完全に溶けたら精油を加えて混ぜる
    4. 容器を入れ替える場合は、粗熱を取り入れ替える
    完全に溶かした状態
    今回はパルマローザ

    固まり始めるときは一気に固まってくるので(常温では固形)、違う容器に入れ替える場合は完全融解している時点で移し替えたほうが出来上がりが綺麗です。アルミ容器に入れると市販品のような見栄えです。今回は多めに作ったので、ジェルマスクのプラ空き容器に入れ替えました。

    プラ容器だから固まり始めてから移し替え、見た目残念笑

    実際の作業は10分程度。ミツロウやホホバを加減したり、オイルの種類を変えてみたり、精油を何種類かブレンドしてみたり、カスタマイズは無限大です。一度作ってみて、自分好みの配合割合を探してみるのも面白いと思います。

    追記

    私はこれを夏場の関西地方で作りベストな割合だと思っていましたが、東北地方に持っていくと秋が近づくにつれすぐ結構硬めのバームになりました。滞在場所の気温に大きく左右されるので、硬すぎる場合はミツロウを減らしオイル多めにすると解決します。

    プラ容器

    日用品や化粧品の大半は使い捨てのプラスチック容器で販売されています。化粧品に関しては、デザインで”パケ買い”することも多く、増えていくプラ容器に葛藤することもありました。凝ったデザインの容器も、使い切ったら捨ててしまうことがほとんど。ガラス容器のメーカーにしたこともありましたがリデュースにはならず、ゴミの分別が変わっただけのように感じました。

    改めて思い返してみると、このプラ容器ひとつだけでも、一人あたり莫大な量の消費量。”エコ”と言われる詰替品ですらプラ製品に詰められています。日本の一人当たりのプラ消費量は米国に次いで、世界第2位です。

    好きな商品を好きな分だけ計り売りで買えるバルクショップ。もっと気軽に利用できればよいのですが、まだ店舗数も少なく利用するのが難しいのが現状です。(地元の個人商店を利用する機会があれば容器を持参してみるのもよいと思います。尋ねてみると快く了承してくださるお店も多い印象です)


    そしてこちらは、回収対象がまだ大手メーカーだけのようですが、容器の無料回収プログラムが身近に利用できるようになっています。ラインナップを見ると、回収できる対象商品の多さに驚きました。世界各国で展開しているテラサイクルが運営しています。最近、日本でも一部地域のイオンでLoopが展開されたのをご存知の方もいるかと思いますが、同じ運営団体です。身近なスーパー等で回収を行っているようなので、チェックしてみてください。回収商品、店舗を確認できます。

    テラサイクルの回収プログラム
    Loopについて

    今後、もっと小さな地域単位でこういう取り組みが増えてひとりひとりが参加できるといいですね。

    市販のおしゃれな商品を用途別に揃えていく楽しみもわかるのですが、たまには手作りの品で代用してみてはいかがでしょうか。材料を揃えなければいけないので最初は少し手間に感じるかもしれませんが、なにより制作過程は楽しくて満足感があります。お気に入りの空き容器を持て余していたり、手作りコスメに興味のある方はお休みの日にでも作ってみてください。作りたいけど何を選べばいいのかわからないという方にリンクを貼っておきます。

    コスメキット

    環境活動家の露木しいなさんが、エシカル、ヴィーガン、ハッピーをコンセプトに口紅の作成キットをローンチしています。女性は一生で最低7本の口紅を食べているのだとか。環境にも身体にも配慮したものを使いたいですね。

    速報

    2021年10月上旬再販予定のようです。詳しくはしいなさんのインスタをチェック!