これまでに長崎に来たことはあるが、修学旅行や友人の車でなど、自身で調べて探索したことはなく曖昧な印象しか残っていない。そんな曖昧な記憶を更新すべく、徒歩でぷらぷらと散策をしてみることにした。

石畳の坂道を歩きながら港を臨む

「耳をすませば」のロケ地は東京だけれど、私はこの土地にその雰囲気を感じている。同じ港町神戸の北野も坂道だが、少し小洒落たカフェがたくさんあるし、デートスポットなのでカップルをよく見かける。神戸も整えられた景観で雰囲気はいいのだが、長崎の狭い坂にはまた違った素朴な趣がある。

ご当地デザインを探すのも楽しい
無骨な佇まいの造船所

港対決(なんてものがあればの話だが)、私は迷わず長崎に1票入れる。無骨で渋い造船所は見ていて飽きない。

洋館発見

今回の散歩はグーグルさんに全て委ねてみることにした。慣れない旅先で、あてもなく軽装でぷらぷらとするのが好きなのだ。グーグルに従うと、よくわからない道に呼ばれることもあるが、まあ時間のある旅では気にしない。そこでひょこっと隠れたカフェに出くわしたり、道ゆく親切な人から地元の情報を教えてもらうこともある。九州勤務時代に分かったことだが、九州ではよくも悪くも関西弁は少し目立つのだ。

高台から街を見渡す

下調べのない探検は、目に入ってくる景色が新鮮だ。角を曲がると予想外の景色に出くわすこともある。

人の姿を誰も見かけない裏路地を歩いていると、賑やかな声が聞こえてきた。

前来たとき、同期で写真撮ったなと懐かしくなった。点でしか記憶していなかったスポットが線でつながった。