今夜は深夜までイベントが盛りだくさん!YCAMで爆音を聴いたあとはテンションMAX、”勝手に爆音映画祭”を車内開催(笑)そして、丸本さん、のすけさんと名所旧跡が立ち並ぶこちらへやってきました。

瑠璃光寺五重塔

山口を代表する景観と言えばこちらを聞くことが多いです。と言っても昼間の姿を拝んだことはまだなく、このライトアップされた姿が初見になりました。

日本三名塔の一つとされ、国宝です。近づいていくと、その木組みの美しいこと。

通年ライトアップされており、その美しさが際立つ

現在の瑠璃光寺は曹洞宗の寺院です。室町時代の守護大名、大内義弘が建立した香積寺が基礎になっています。大内義弘は室町幕府第3代将軍の足利義満と対立するようになり、幕府軍と戦い戦死。弟の大内盛見が、兄を弔うため香積寺に五重塔を建てはじめますが完成を待たずに戦死。その後、1442年に五重塔は完成したようです。

そして時は流れて戦国時代、大内家は毛利元就によって滅亡してしまいます。関ヶ原の戦いの後、香積寺は萩に引寺。この地には、仁保から瑠璃光寺を移築し、五重塔も瑠璃光寺に置かれることになりました。

ひとつの建物を見るだけでも、実に多くの歴史が詰まっていますね。

洞春寺 萌春

瑠璃光寺のすぐ南隣にある洞春寺。毛利元就の菩提寺で、毛利家の政治拠点の移動に伴い、安芸吉田・郡山城より、広島、萩、山口と移転。激動の歴史を刻む臨済宗のお寺のようです。山門と境内にある観音堂は国の重要文化財に指定されています。こちらで月2開催されているという、イベント。この日がちょうど開催日ということで、丸本さんの案内でおじゃましてきました。

萌春…!?

門をくぐると、暗闇から何やら楽しそうな笑い声が聞こえてきました。

お寺にあるツリーハウス(設営可)から賑やかな萌春を見る
ツリーハウス、真っ暗、足元に気をつけて

写真撮っていいですか?と尋ねると、あ、いいですよと気さくな深野住職。

え(笑)衣装名;”ソーシャルディスタンス”

うちの寺には、いろいろなものがあってですね

焚き火前で、目を惹く大胆な手作り衣装(近くに住むドイツ人の方の手作り)と冠で登場された際は正直戸惑いましたが(笑)お噂どおり大変気さくな方で、境内の各見どころと本堂を案内してくださいました。夜も遅く、全てが暗闇に隠れてしまっていたのが残念。

このブランコ楽しかった!暗すぎてメルヘン感なしw!

そのほか境内には、手作りのいかだ(ここで集会などもされるとか)や、現代アート、ヤギなどエンターテイメント性のある仕掛けが境内のあちこちにありました。

本堂もご案内しますね、灯りをつけてきます

本堂に入ると、それぞれにまつわるエピソードについて順に丁寧に説明してくださいました。

本堂の掛け軸、表情が豊かに描かれている

洞春寺は奇兵隊の屯所や毛利敬親の仮寓所など、明治維新の舞台ともなった場所。本堂の柱には、その歴史を刻むように付けられた刀の跡もくっきり残っています。

ひっそりと佇む木喰仏

全国を放浪していた(85歳になってもまだ放浪に出たらしい、、師匠)という木喰の作品。制作年によって、その木喰仏の表情は全く異なるのだとか。博識のすけさん、またしてもめちゃめちゃ詳しい!ご住職も驚かれていました。勉強になります。

そして、何より印象に残ったのが、本堂の祭壇。臨済宗のお寺といえば、これまでに京都観光などで目にする機会はあったかもしれませんが、禅宗にはあまり馴染みがなく、その祭壇をじっくり見る機会はなかったように思います。昨年、正念寺でお世話になって以降、いろんなお寺をじっくり見るようになり、その違いに目がいくようになりました。

武家文化と深く結びついている臨済宗。祭壇の趣が自身になじみのあるものと全く違っており、とても不思議な感覚になりました。

祭壇には毛利家ゆかりのものが
おまけw

長い時間詳しく説明していただき、普段では見れない貴重な品をたくさん見ることができました。暗くて全く外観が見れていないので、今度はぜひ明るい時間帯に伺いたいです。

皆さん楽しそうに過ごしておられ、深夜の萌春も気になるのですが、まだこれから行くところがあるので、今日はこのへんで(笑)