ナンブトリッパーズ隊員なっちゃんの滞在先である古民家、”超民家やまね”のやまねさんちを訪ねました。毎朝なっちゃんが、「やまねさんとここに行ってね〜」とか「こんなこと、やまねさんが教えてくれた〜」と楽しそうに語る姿が印象的で、実は少し羨ましく感じていました(めっちゃ楽しそう)。

これまでに海外を放浪し、その後この古民家に定住したというやまねさんご夫妻。どんなお話が聞けるのかワクワクします。なにより、なっちゃんがあんなに楽しそうに話しているんだもの、素敵な人たちに違いない!

映像を少し見るだけでもう伝わってくるかと思うのですが、思わず「ただいま〜」と言いたくなるような、安心する空気感です。「もう完全じぶんちやん」といった感じに馴染んでいるなっちゃんも、やまねさんと一緒に出迎えてくれました。

奥のキッチンでは、早紀さんが手料理を作ってくれていました
ハンモックが居心地良すぎて、全員でみのむしになった思い出(ぶ〜らぶら)

世界各国から旅人が訪れるやまねさんち。まるで大切な家族の一員のように、手作りの野菜やお米、飲み物、手作りの品がこの家のまわりを囲んでいます。

何もないことの定義

「ほんとなんもないでしょ〜」と言いながら手作りの虫除けハッカ水(あ、魔法水)を差し出してくれる早紀さん。

「確かに不便だし、なんもないけど、メリットに感じてることのほうが多いんだよね。何もないから全て手作りしてるんだけどね自給自足だからそんなに量はいらないの。この古民家もいい状態だったから少し手を加えただけだし、食べ物は農薬とか使わず自然栽培して、皆自然なかたちで育ってる。安心とかそういうのも大切だけど、なにより、そうするほうが食べ物も格段においしいんだよね。ただ単純に、おいしいやつが食べたいでしょう。」と嬉しそうに語ってくれた山根さん。自然に対するアクションは最小限。自然の営みに対する試行錯誤のお話は、解のない実験のようで探究心をそそります。

現代の便利になりすぎた世の中で、”不便はよくないこと”、”大量生産大量消費”を当たり前の定義と信じて生活してきた方も多いと思います。手間がかかって面倒だから、人にとって都合が悪いから、大量にあったほうが便利だから、綺麗な見た目のほうが心地いいから。少し違う角度から見てみると、一見きらびやかに見えるその危うさに気づくかもしれません。

私自身も、これまでに世界を旅していろんな価値観に触れれる機会があったことで、徐々にですが、柔軟にものごとを捉えられるようになってきました。そのなかで、地球の抱える環境問題を再度強く認識し、昨年から食事をプラントベースに変えました。自分のなかでの”当たり前”を崩していく試行錯誤が現在も続いています。

また、断捨離の考え方にも共通しますが、身の回りをシンプルにしていくと、余計な情報が減ることで視界がクリアになってきます。こういうライフスタイルに関することは強制されてやるものでもないし、宗教的な観点とはまた一線を画して論じられるべきだと思います。ただ、思考をクリアにして現在の状態に至る歴史的事実を知ること、次にそれに対する自分なりのアプローチを考えてみること、それにエビデンスがあること(一応理系なので)。そして、一番忘れてはいけないのは、自分自身がその環境で心地いいかQOL!)ということだと思います。

なっちゃん、もう家族の一員

ま、堅い話はさておき、やまねさんちの庭を歩いて畳をただ踏みしめたとき、自然とともに生きるってシンプルでいいよねと感じずにはいられなかったのです。私自身、自分にあった生活スタイルを模索している渦中なので、やまねさんちスタイルは憧れのひとつであり、とても刺激的な空間でした。そのままでいいんだよ、と言ってもらっているようなおうちの雰囲気がたまらなく心地よかったです。私もまた今度泊まってみたいです。

キッチンカーで、瓦そば(やまねそば)の移動販売もされているやまねさん。瓦そば見るの初めて

〆は、やまねさんが作ってくれた瓦そば。と、屋外のあかりに虫たちが集まってきたのでお家に避難。ビジュアルも印象的だけど、焼いたそばってこんなに美味いのか!山口県民は家で食べるよ〜と高尾さん。

ナンブトリップ滞在時間も残り少なくなってきましたが、心地よいメンバーに囲まれ、味も体にもにもおいしい食事。ホテルでのひとり飯とは比べものになりません。最高のディナータイムをありがとうございました。

やまねさんちの情報

やまねさんちが気になった方!とっても気さくなやまねさんに実際に話を伺いにいくのはいかがでしょうか。きっといろんなお話が聞けて楽しいと思います!リンク貼ってるのでどうぞ。

超民家やまねに泊まる
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瓦そばを食べる
今年、美濃が浜のタイニーバーにキッチンカー出店!先日オープンし、9月までの期間限定ようなので気になる方は要チェック!