ご婦人たちの行列に並んでみた

食感を楽しむスイーツ

インドのお菓子は普段のお茶請けとして、また、祭りなどの祝い行事や神様へのお供え物として、生活のなかに深く溶け込んでいるようです。しかし、”お菓子”と言っても、見慣れないものばかり。ちなみに、お供物としても用いられることから、お寺の前にはこのような伝統的なお菓子を売る店がある場合が多いようです。こちらのお店の近くにもヒンドゥー教の有名な寺院があります。

通りを歩いていると、いつもご婦人たちが行列を作っているスイーツ店があります。ちょうど小腹も空いていたので並んでみることにしました。

種類が多いし、似ているものも多い。どれがどんなものなのか全く分からなかったので、並んでいるご婦人たちにおすすめを聞いてみました。

インドのお菓子はね、食感を楽しむのよ。ここのは美味しいわよ。

ご婦人たちの多くは、数種類を大量に買っていました。家族で食べたり、お供え物にしたりするのでしょうか。

小麦粉、ミルク、ココナッツ、シロップ、ナッツがメインに使われているものが多く、基本あま〜〜いです。独特のスパイスが効いているものもあります。ベジタリアンの多い土地柄なのでヴィーガン仕様を探してみましたが、どのお店もだいたいミルクやチーズを使っているものばかりでした。

そして、ご婦人たちにおすすめされたものたち。一番上から時計回りに、

スタッフさんに「シロップ漬け一緒に入れたら味付いちゃうから分けるわね」って言われたけど、最近シングルユース祭りなのでせめて一緒に入れてもらうことに。味は移っちゃったけど、食べたら一緒。
  • カラカン(四角いやつ);牛乳とチーズから作られています。カラカンに使われるチーズは、カレーにも使われている酸味のあるさっぱりとしたチーズだそうです。ほんのりカルダモンの香りがします。他のスイーツに比べれば甘さは控えめですが、ミルクとチーズの味がかなり濃厚でした。食べるとほろほろと口の中で崩れます。
  • ココナッツラドゥ(ココナッツまぶしてあるやつ);ヒンドゥー教の神様ガネーシャの大好物のため、ヒンドゥー教のお祭りでよく出される伝統的なお菓子だそうです。一般的には、ひよこ豆粉と砂糖にギーを混ぜて団子状にしているそうですが、様々なフレーバーのラドゥを見かけました。しっとり柔らかくて食べやすかったです。ヴィーガン仕様で作ればブリスボールに似ているのでは?
  • グラブジャムン(茶色いやつ);世界一甘いお菓子と言われているようです。丸い形のドーナツをカルダモンの激甘のシロップに漬け込んで作ります。噛むとジュワッと甘いシロップが沁み出してきます。うん、甘い。

そして、またぶらぶらリトル・インディア探索へ。