ワーケーションの先にあるもの

つながり

昨夏もそうでしたが、二度目の山口滞在もあっという間でした。しかし、最初の訪問と違ったのは、その土地に知っている人がいる、場所があるというつながりでした。

NATAJIMA-BASEの居間には、旅先で感銘を受けたという素敵な言葉が

高千穂に移住した際、あまねちゃんから、”そういうのを呼ばれてきたというんですよ”と聞いてから、訪れる土地には何かしらそういうものがあるのだろうなと思うようになりました。(宮崎での記事はこちら

しかし、縁もゆかりもない土地に住むというのは、好奇心だけでは乗り切れない現実的な壁も存在します。特に最初は、その土地固有の気候や地形、地域的な風習など、”郷に入りては〜”をモットーにしていても慣れない環境が辛く感じてしまうこともあります。お客様としての滞在する”旅”とは違う体験です。それは、まだこの土地とのつながりができていないことが大きい理由のひとつではないでしょうか。

とかなんとか、冷静に分析しようとしていますが、初めての東北に移住したての私も慣れない土地に悪戦苦闘真っ只中です。

つながり方

その土地と関わる年月の長さは、そのつながりの強さと比例します。しかし、このつながり方にはいろいろなかたちがあり、その月日だけが必要十分条件でないことも確かです。そこで重要なのは、その土地の人との出会いだと感じています。私は幸運にも、昨夏と今夏の山口ワーケーションで、山口スペシャリスト集団の方々、全国から集結したワーケーション仲間と知り合うことができました。

ワーケーションメンバーとホストのお二人

昨夏のワーケーション参加後も、片山さん、高尾さんから定期的に旬な山口情報を教えていただき、いつも山口と繋がっているようでした。滞在中だけではないつながりが、温かく、嬉しく感じました。自身のなかで透明だった山口が色づきました。

私の今回の来訪の目的の一つが、お二人に再会することだったように、その土地に住む人との出会いは、ダイレクトにその土地のイメージに繋がります。そこからどう関わっていくのか、その模索も今後の楽しみです。

2022 ナンブトリップ

今年はさらにパワーアップしたワーケーションに参加し、さらにたくさんの出会いや気づき、発見がありました。空間に縛られず生活するというのは、大袈裟かもしれませんが、”今自分は生きているのだ”という肯定感と満足感にも繋がるように感じています。

今回もワーケーションメンバーに恵まれ、本当に楽しい滞在でした。地域の方とつないでいただき、個人では体験できない貴重な経験ができました。滞在中のプランニング、サポートをしていただいた、丸本さん(maru旅遊社)、中岡さんをはじめ、このプロジェクトに関わってくださった多くの方に感謝しています。

これだけ知り合いできたんだし、もう住んでもいいんじゃないの?

そんな温かい声もかけていただき、山口に移住した自分を想像して”なんかおもしろいことが待っていそうだな”とワクワクしている自分がいることに気づきました。今後、しれっと山口に住んでいるかもしれません。

温かい山口のお家、NATAJIMA-BASE

山口に限らずですが、ワーケーションや移住が気になっている方がいればぜひ足を運んでみるのをおすすめします。いきなり移住というのはハードルが高いと感じる方も、ワーケーションを利用して、まだ見ぬ土地をプラッと訪ねてみると良いと思います。

その土地でできたつながりは、自身の居場所、今後の生活に新しい道筋を見せてくれるかもしれません。