迷路のチャイナタウン
街歩きをするならマッサージも忘れずに
この国で受けたマッサージは質が高く、価格も良心的だった。というわけで、私たちはこの国で受けるマッサージが気に入ってしまった。マッサージとひとまとめにしても、実に多くの種類があるが、ここチャイナタウンにも、足ツボマッサージなど気軽に受けれるマッサージ店が多くあるらしい。
今日もよく歩いたよね。
では、行きますか。
即決、さくっと調べてとあるマッサージ店を目指した。
辿り着けないピープルズパーク
調べたところによると、そのマッサージ店は、”ピープルズ・パーク・コンプレックス”にあるという。そう、ここから修行は始まっていたらしい。グーグルに踊らされ、いろんなデパートに潜入しては迷子を幾度か繰り返したのち、ようやく”ピープルズ・パーク”の文字を見かけるようになった。
でも、調べていた雰囲気の場所ではないし、お店も見当たらない。
うろちょろし続け、さらに迷子。昔の船場センター街のような空気を醸すビルに潜入(2階は問屋街のような服屋が並んでいる)。もう自力で行くのは困難だと判断し、服屋の女主人に尋ねた。
ここらは名称が似ていてややこしいからね。ここは、ピープルズ・センターなの。コンプレックスの行き道を教えてあげるわ。
チャイナタウンでマッサージ
ピープルズ・パーク・コンプレックス
右往左往して夕刻にようやく辿り着いた、コンプレックス。写真を見てもわかるように、3階には格安マッサージ屋さんが所狭しと集結している。ローカル感強めの店内は、昔地元で見たショッピングセンターに似ていなくもない。
躊躇なく3階にあがると、どこからともなく呼び込み勢がやってくる(ある程度想像はしていたが圧巻。中の通路に入ると勧誘は控えめ)。訪れる観光客も多いようで、どこの店も英語や日本語表記のわかりやすいメニューを提示してくれていた印象。感じのよい呼び込みスタッフさんもいて迷ったが、あらかじめ調べておいたお店へ向かうことに。価格はどこも横並び。
修行スタート
入店
店前に来ても呼び込みがなかったので、店内でスマホをいじっていたスタッフに声をかけた。
マッサージ受けたいです。このコースでお願いします。
やりとり中、全く英語が通じないお店であることが判明。外のメニューを指差しながら訴えるものの、店側も推したいメニューがあるようで、なかなか承諾おりず想像以上に時間を食う(なんでやねん?笑)しぶしぶ承諾がおり席に案内される。
施術
客が来たから来てちょうだい(電話で人を呼んでいるよう、中国語だったので想像)
電話を切り、しばらく待つような仕草をし奥へと消えていったスタッフ(受付担当の女性はマッキー担当に)。調べたところによると、店のマッサージ師が足りない場合、フリーのマッサージ師がどこからか呼ばれてくるようなシステムになっているのだとか。よく分からないまま40分放置(なんでやねん?笑)。今すぐ施術できると言って入店したが、結局一言の声掛けもなかった。マッキーはすでに施術中であったため残して去ることもできず、1人で来ていたら、この時点で帰っていると思う。
40分後、恰幅のいいベテランそうなおっちゃん登場。(足裏マッサージは女性客であっても男性マッサージ師が施術する場合あり。女性マッサージ希望の場合は、予め伝えておくこと)足裏マッサージのスペースは店の表側にあって入り口からも適度に見えるようになっていてほどよく開放感あり。
おっちゃんマッサージ師とは、「痛い?」、「ちょうどいい?」の日本語で二言程度の声掛けがあった。施術中、おじちゃんは横で施術していた別スタッフと終始中国語で会話していた。横にいた別の施術客も、ずっと家族とビデオ通話していたので、こういうもんか、と私もネットサーフィン。
足裏マッサージ自体はまあまあだったと思う。施術以外のことが印象的すぎたので満足度は低い。
注意点として、足裏マッサージと言っても、足は膝あたりまでしっかり施術してくれるので、服装は考えていったほうがよい。
会計、退店
施術が終わると即会計。スパではないので納得。
カードは使えない、現金のみ!
現金払いして店を出ようとしたところ、何やら奥で怒鳴るような声が聞こえてきた。そして、顔をしかめて今にも泣きそうなマッキーの姿。理由を尋ねると現在現金は持っていないという。私がきちんとここで待つので、彼女はATMへ引き出しに行ってもいいか尋ねてみた。
カードは使えない、現金のみ!
通じていないのか、あなたは支払い済みだからいい!とよくわからないままマッキーに向けて怒号が飛ぶ(なんでやねん?)妙なところで心拍数が上がる。話にならず、すぐさま自身の手持ち現金を確認してみる。
現金を手渡すと、ひっぱたくように受け取られ、早く帰れとばかりに追い出された。(なんでやねん?笑)
ほんと怖かったし、めっちゃ疲れた
コンプレックスのマッサージ修行(完)
あとがき
思えば、入店から違和感満載だった今回のマッサージ店。いい思い出ではないので、店名は伏せておきます。初めての土地、場所でマッサージを受けるのはギャンブルのようなもので、当たればラッキーくらいに思っておくほうが幸せです。それまでに訪れたマッサージ店はスパのような感じで、スタッフさんの感じもよく、とてもリラックスできる場所でした。
いろんな種類のマッサージ店があり選ぶのが楽しい反面、選択肢が多くて迷うことも多いです。そのなかで、コンプレックスのマッサージ店はリーズナブルで気軽さをうたう店が大半です。決して、高級店やスパのような場所を探している方向けではありません。今回のお店は私は二度と行きませんが、そのほかのお店はまたいつか試してみたいなとも思います。雰囲気よさそうだなという直感で店を選ぶのもいいかもしれません。うまく使い分けができるといいですよね。
この場所はいい思い出ではなかったので書こうか迷いましたが、どなたかの参考になればと思います。